先回りしちゃうお父さんたち。
ある日の土曜日、
某赤ちゃん用品販売店に行ったときのこと。
この日は休日だからか、お父さんらしき人が多くいました。
奥さんにゆっくり買い物をしてもらうためか、
お父さんと子どもが一緒にいる家族が目立っていました。
▸アンパンマンおもちゃ
お店の一角に、子どもたちがおもちゃを体験できるコーナーがありました。その中にみんなのヒーロー、アンパンマンのおもちゃが鎮座していました。
例に漏れず、我が家のやんちゃ坊主、2歳の息子がアンパンマンのおもちゃに吸い込まれました。
▼ 「コレ」
▸3組の親子
コレで息子が遊んでいるのを見ながら、私は、
「これは、こうやってやるんじゃない?」
「あー、逆逆。反対に回してごらん。」
「ここに着いたら、どうするんだっけ?こうこう。」
「お~、すごいじゃんできたねぇ。」
とか、良いながら一緒に遊びました。
15分くらい遊んだら、別のおもちゃに息子が移動したので一緒に私も移動しました。
すると、さっきの「コレ」にお父さんと息子さん(1歳くらい?)が吸い込まれて、同じようにお父さんが、
「これは、こうやってやるんじゃない?」
「あー、逆逆。反対に回してごらん。」
「ここに着いたら、どうするんだっけ?こうこう。」
「お~、すごいじゃんできたねぇ。」
とか言って、息子さんと一緒に遊んでいました。
10分くらい遊んでいると、その子のお母さん(奥さん)が来て一緒に帰っていきました。
その後、また別の親子(お父さんと娘さん(3歳くらい?))がきて「コレ」に吸い込まれました。
同じようにお父さんが、
「これは、こうやってやるんじゃない?」
「あー、逆逆。反対に回してごらん。」
とか言いましたが、子どもさん側の反応がいつもと違いました。
「お父さん、うるさい!」
そのお父さんは、飄々としていましたが、
私は、私も言われたような気がしてドキッとしました。
▸「お父さん、うるさい!」の真意
きっとその娘さんは、自分で順序を想像して遊びたかったのだと思いますが、お父さんがすぐに答えを教えてくれちゃうものだから、想像する楽しみがなくなってしまうので、そう言ったのだと思います。
私の息子と次に遊んでいた子供さんは、小さかったので(彼らが望んでいたかは不明ですが)親から手助けを受けて一緒に遊んでしました。(まだ、ちゃんとお話ができなかったから、「うるさい」と言わなかっただけなのかもしれません。)
大人は方法を知っているから、それを教えようとするけれど、子どもから言わせてみれば、それは週刊少年ジャンプの本誌ネタバレと同じなのかもしれません。単行本派からは非難の嵐です。
そんな愚行をしてはいけないのは、お父さんでもわかりますよね??
▸子どものためになるのは一体どっち??
今回の件でいうと、3組目の娘さんが正しいと思います。(シチュエーションによるかもしれませんが、ある程度時間がある中での親の横槍は邪魔でしかない。)
私は、子どもの自主性を高めることは重要だと思っています。しかしそれでも、息子が求めていないのに口出しをしてしまいました。無意識に”正しい方法”を息子に押し付けてしまったのです。
親として正しい道に導くのは大事かもしれませんが、間違ったやり方を子供が体験することもそれと同じくらい重要なのかもしれません。
子どもは、間違い、失敗します。
・麦茶をコップに注ごうとして、入れすぎて溢す。
・前を見ないで走り出して、障害物に思い切りぶつかる。
・はしゃぎすぎて周りが見えなくなり、転ぶ。
等々
失敗例がありすぎて、考えるだけでも大人はひやひやします。
▸遊ぶ時くらい失敗させてもOK
お茶をこぼされるより、怪我されるより、おもちゃで失敗したほうがマシです。おもちゃで遊ぶ時くらい、たくさん失敗させましょう。
「失敗」を先回りして除去すると、子どもの考える(想像する)、体験する貴重な時間を奪ってしまいます。それは避けたいです。
▸所感
「こうしたら、こうなるよなぁ」みたいな予測は「経験」から生まれます。その「経験」を大事だと知りながら、私たち大人は無意識に子供たちから奪ってしまう、そういったシチュエーションは意外と多いのかもしれません。
また、子どもたちと触れ合う機会があまり取れない、私たち父親がやってしまいがちなことなのかもしれません。
子どもに口を出したくなる気持ちをグッとこらえて、見守り、子どもが助けを求めた時に初めてアドバイスをする。私はそれを意識していきたいと思います。
ありがとうございました、またね。
筆者:ささみ
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