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『ゴジラ−1』を観てきましたよ!

 アメリカで日本映画が熱いです。『ゴジラ−1』と『君たちはどう生きるか』、評判いいんですよ。批評家の評価も非常に高い。
 正直なところ、前作『シン・ゴジラ』を映画館で観たものの、微妙…という感想を抱いたため、こちらを観に行くつもりはありませんでした。しかし、日本映画とSF映画をこよなく愛する夫に押され、そこまで言うのならと予定変更。観に行くことと相なりました。
 隣町の映画館へゴー!

こんなところです。
館内。閑散としています…
『君たちはどう生きるか』も上映中!

 ああー『君たちはどう生きるか』も観たい!
 しかし本日のお目当ては君だ、ゴジラよ。

…で、単刀直入に感想ですけれども。
 面白かった!ブレずに、これぞエンタメ!という王道を突っ走る感じが気持ちよかったです。
 寄り道せずメインストーリーとサブストーリーの両輪でぐいぐい引っ張る構成といい、低予算にもかかわらずクオリティの高いVFXとアクションといい、緩急つけて最後まで中だるみなしの展開といい、素晴らしいです。エンタメ小説のお手本のような(いい意味で)振り切った脚本でした。
 哲学的な部分は、ちょっと単純化しすぎなんじゃ…と思ったけれども、そんなことは結構どうでもよくてですね。怒涛の展開の末にゴジラのテーマが流れ始めた時には、ひたすら「これこれこれ!待ってましたー!!」と内心でボルテージ最高潮でした。
 
 お客さんの入りは5割−6割というところで、大盛況というほどではありませんでした。でも人気があるというから不思議(周囲のアメリカ人にも観にいきたい!という人がちらほら)。第二次大戦末期から物語が始まるし、敷島の日本人的な苦悩や葛藤が果たして共感を得られるのか?と思ったんですが、意外にも人物造形への評価が高いそうでして。日本よりも戦争や退役軍人のトラウマといった問題が身近な分、実は共鳴しやすいものがあるのかもしれません。
 あとですね、明子役の女の子がとんでもなく可愛い。永谷咲笑さん3歳。この子に私のハートは半分くらい持って行かれた。似顔絵を渡す場面なんて、呼吸困難になりそうな愛らしさ。彼女とのシーンでは神木さんの演技もとってもやさしくなるのが見て取れるので、いっそう胸に迫るものがありました。撮影時はなんと2歳ですよ!? ちょっと意味がわからないレベルの才能です。ぜひ観ていただきたい…
 終戦後の東京の復興過程や、当時の生活がうかがえるのもとても面白かった。ちょっとした小道具や、身につけているものを眺めているだけでも楽しいです。『らんまん』を思わせる緻密さ(神木さん主演なだけに)。終戦後の貧窮極まる時期なのに、女優はメイクばっちりで髪はツヤサラ…といった違和感もそれほどなく(実際はもっと悲惨であっただろうけれど。もっと言えば、明子はまん丸のお顔で健康そのものだったりするけれど)、素直に物語に入り込めました。

 夫も、良くできていて面白かった、もう一回観に行きたい、と喜んでいました。お勧めです!!
 『君たちはどう生きるか』も観に行きたいなぁ。 

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