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トーストびより vol.8

これまで作ったトーストのこだわりや青果への愛を綴る「トーストびより」。
vol.7からだいぶ時間が空いてしまいましたが、マイペースに続けます。💪
さて、vol.8でご紹介するのは、VOGUEトーストと犬張子トーストです。

VOGUEトースト

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誕生日:2020年5月18日(月)
愛しむもの:サワークリーム、イカ墨、ケチャップ、ディル

この朝食習慣で、私はすっかりイカ墨トーストの虜になってしまった。
焼いたときに広がるあの香り、食パンに染み込むコク。"青果物のユニークさに出逢う"という目的がなければ、私は毎日飽きることなく食パンにイカ墨を塗りたくるだろう。これほどまで私を惹きつけているから、週に一度のペースで「イカ墨トーストの禁断症状」が出る。この日も、パスタソース売り場でイカ墨のパウチを見つけて、瞬発的に買い物カゴに入れた。

雑誌VOGUEは創刊当初〜1940年代まで、表紙にイラストを使用している。
高校生の頃の私はアール・デコに夢中だったこともあり(もちろん今も大好き)、表紙イラストをきっかけに雑誌VOGUEを読み始めた。

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地元のこじんまりとした図書館には、VOGUEをはじめとした海外雑誌のバックナンバーが豊富に揃っている。高校時代は図書館のカラーコピー機を占領し、ファイルがパンパンになるまで出力した記憶がある。当時の思い出も相まって、私にとってVOGUEは憧れの雑誌だった。

モチーフに選んだ表紙は、1950sを代表するカバー。
イカ墨のテクスチャは、出力された白黒写真の粒度を感じる。
立体的なものを置いてしまうと、イカ墨のテクスチャが目立たなくなるから、少ない面積でケチャップとディルを添える。

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「チーン」と焼き終えた合図の音が聞こえてトースターを開けると、イカ墨の香りが部屋に広がる。私がその香りに浸るとき、トーストは「愛でる対象」に加えて「食べる対象」になる。(記事「朝食のトーストに1年間こだわってみて」参照)

イカ墨は、熱で水分が蒸発し、ヒビが入り、アンティーク感のあるテクスチャに。
サワークリームとイカ墨が食パンに染み込んで、全体がカサっとした質感にまとまる。

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このトーストも、食材のユニークさに出逢った記憶として、いつも通りInstagramに投稿した。私がVOGUEに憧れて無許可で作ったトーストが、奇跡を起こす・・・。

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VOGUEのライターであるElise TaylorからDMでVOGUEの記事掲載依頼が。
彼女からインタビュー受けている最中でさえ「私は騙されてるんじゃないか」と疑ったりもしたが、無事・・・

記事が掲載!図書館でコピー機占領してVOGUEを出力していた高校生のころの私に伝えてあげたい。
その後、ABCNews、SBSNews等の国外TVや新聞など、マスメディアに取材される機会が増えたのは、このVOGUE記事が少なからず影響していたはず。

犬張子トースト

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誕生日:2020年5月22日(金)
愛しむもの:サワークリーム、鰹節の粉、のり、たらこ、青のり、しらす、チーズ、桜えび、卵の白身、ケチャップ、黒ごま

通勤の途中、駅構内で見つけたFUN!TOKYOのポスターと目があった。

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初宮参りに使う、子犬の形をした張子人形。ちなみに、人形としての可愛さを追求するあまり猫っぽくなってしまったらしい。その経緯がより一層、この顔を可愛らしく見せる。
日常で足を止めたものは撮影して記録する習慣があって、この犬張子ももれなく私のiPhoneのカメラロールに入った。

「明日のトーストは、焼く前・焼いた後の食材の変化をテーマにしよう。」そう思ったときに、あの犬張子を思い出した。

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鰹節の粉、のり、たらこ、青のり、しらす、チーズ、桜えび、卵の白身、ケチャップ、黒ごまを使った。和風な味のトーストにまとめる。

焼いたあとの姿はこちら。和紙をイメージした鰹節の粉とサワークリームのペーストに、こんがり焼きめがついた。のりはきゅっと縮んで、チーズはじんわり広がり、たらこは白っぽく変化した。

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生き生きとしていたキュートな犬張子が、トースターから出すと困り顔になっていた。
食材の種類が多いため、一口ずつ味の違いを楽しめる。味噌汁に合わせたくなる一枚。

次回[トーストびよりvol.9]

この連載でどのくらいトーストを振り返れたかな?と、ふと思いまして。
Instagramのキャプチャから、紹介済みのものを確認してみました。黒く塗ってあるのが紹介済みのトーストです。

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これを、「まだまだ・・・」と捉えるか「おっ!進んでるね!」と捉えるかは私次第・・・。(笑)
トーストを紹介するスピードより、日々トーストが生み出されるスピードの方が早い説(一生終わらないかけっこ)は一旦考えないことにして。
そういえば、Instagramに掲載していない朝食トーストもあるな・・・ということも、一旦忘れるとして。

次回は、モンドリアントーストあたりを紹介予定です。

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