当たり前のことに「ありがとう」
「みんな、ちゃんと赤信号で止まってくれてありがとう!」
散歩の休憩中、ベンチに座ってコーヒーを飲んでいたら聞こえてきたひとこと。ふと気になって声の方向を見てみると、学童クラブの先生が小学1年生~2年生くらいの子どもたちを連れて引率していた。
どこかにお出かけするみたいで、黄色の安全帽子をかぶった子どもたちが20人くらい居たかな。マスク越しではあったけれど、みんなすごくニコニコしていて、ハツラツとした明るい雰囲気が伝わってきた。
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小学校1年生~2年生くらいの子どもにとって「赤信号は止まる、青信号は進む」は交通ルールとして、しっかり認識している年頃だと思う。
でも、常識だから絶対守る…は、必ずしも当たり前ではないのかもしれない。
大人だって、車の通りが少ない交差点で「まあ、大丈夫だろう」と思って赤信号でも渡る人はいるし…。
そう思うと、当たり前は当たり前じゃないんだなと、教えてもらった。
そして、当たり前ではない当たり前のルールをしっかり守ってくれた子供たちへの「ありがとう」には、きっとたくさんの意味が含まれているんだと思う。
事故が起きないように気をつけてくれてありがとう
みんなが楽しく過ごせるように気遣ってくれてありがとう
今日も一緒に過ごしてくれてありがとう
出会えたことにありがとう
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そんな学びのある優しい光景を見たあとに、ふと思った。
「最近、ちゃんと家族にありがとうって言ったけ?」と。
ふと振り返ると、最近「なんであれやらないの?」「これ気付いてよ!」と、自分の当たり前を一方的に押し付けていたような気がした。
私の当たり前は、相手にとって当たり前とは限らない。
何よりいまこの瞬間、同じ屋根の下で一緒に過ごせていることは当たり前じゃないんだよなあ。
だから、あとでしっかり伝えようと思う。
「いつも一緒に過ごしてくれてありがとう」と。
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