【新歌推介】 戴祖儀 Joey Thye 《女子本色》:日本語と広東語で交互に歌われる香港産J-POP 【香港音楽】
8月リリースの曲だけど、今更発見したので紹介する。
戴祖儀(ジョーイ・タイ)という歌手の『女子本色』という曲。YouTubeでサムネを見て「ああ、また日本でMV撮影した系のカントポップね」と思って再生したら、ちょっとびっくりした。冒頭の歌詞がいきなり日本語だったからだ。
そこからはいったん広東語の歌詞に戻る。
そのあとはまた、一回日本語に戻って、最後はまた広東語に戻る。
日本語と広東語と交互に歌われる様子が新鮮で楽しい。
MVの説明欄によれば、この歌は、東京で撮影された香港のWeb配信ドラマ『東京愛情動作故事』の主題歌らしい。みひろ、桃乃木かな、河北彩花、相沢みなみら10人の日本のAV女優が本人役で出演しているドラマのようだ(ちなみに相沢みなみは香港で生まれているんだとか)。
日本が舞台のドラマの主題歌だから日本語を混ぜて歌われているのだろう。
ドラマ自体はどうやらエロティックなシーンも含むものらしいが、歌詞自体には、直接的な性的描写はなく、周りの攻撃的な視線に晒されながら、自分の生き方を選ぼうとする女性の決意を歌っている。
香港の歌手が日本語で歌ったといえば、今年の7月には『二泊三日』というスーパー問題作も出ている。あちらはなかなか日本語の文法上のミスが気になったけど、こちらは一部「ん?」という箇所はあるものの、そこまでは気にならない。
インタビューによれば、歌手の戴祖儀(ジョーイ・タイ)も、録音までに日本人や日本語ができる香港人に聞いてもらって、発音を細かくチェックしたらしい。
彼女のことは、この歌ではじめて知った。大手テレビ局TVB傘下のレコード会社、星夢娛樂から2018年にデビューしている。
(『東京愛情動作故事』もTVB傘下の動画サービスmyTV SUPERの配信)
個人のYouTubeチャンネルを見ると、以前からJ-POPのカバーを載せたりしていたようだ。
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