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ワンオペ2児母、時短を切り上げてフルに戻る不安の乗り越え方まとめ

私は長男の育休明けからずっと時短勤務をしてきて、次男の育休後も時短勤務で復職しました。

私の環境
・未就学児2人(4歳1歳)
・夫長時間労働、平日ワンオペ
・兄弟別園
・送迎は全部わたし
・会社はフレックス制導入、在宅勤務可

キャパの狭い私にはこれでちょうどいいと思っていましたが、何年もこの生活が続くうちに家庭内役割の固定化が気になってきました。保育園からの呼び出しも病院に連れて行くのも私、クラス面談も私、予防接種も私、家事も当然私。なぜなら時短勤務で時間に余裕があるから。

「時短だから私がやらねば」の呪い(勝手に自分がかけてた)です。

勤務時間の長さ関係なしに夫婦話し合って家事育児分担できるご家庭が理想と思います。が、私も夫も、なぜだか勤務時間が短いほうがやるのが当然と思っていました。

会社の制度的にはあと数年時短勤務できるけど、ずっとこのままなのか?
息子たちには親が協力し合って家庭を回す姿を見せたい。母だけが奔走するのが当たり前と思ってほしくない。
また、キャリアのことを考えるとフルタイムに戻りたい。
こんな思いが芽生えてきました。

でも、兄弟別園、送迎全部私、夫の協力なしで生活が回るのか?
・・・怖い!
そんな時、Twitter上でたくさんのアドバイスを頂き「結論はどうでもいい。まずは動いてみないと始まらない。」と強く思うようになりました。

▼その時のnoteはこちら
(先輩方の知恵と経験が詰まっています。同じように悩まれている方ぜひ読んでみてください)


それを受けて一つ一つ自分の不安材料を潰しこんでいった結果、
「できそう」という感触が得られたので、
今年に入ってからフルタイム勤務に戻ることにしました。

同じように悩まれている方、不安に思って踏み出せないでいる方の参考になるかなと、私がやったことをまとめてみました。

⓪ネックを書き出す

まず自分がネックと思っていることを書き出しました。ぼんやり不安に思っているだけでは動けないので、敵を細かくして各個撃破する作戦です。

私の場合は、人事制度、送迎問題、持続可能な生活か、の3点でした。

①人事制度を確認する

時短勤務からフルタイム勤務に戻したとして、もし立ち行かなくなった時にまた時短勤務に戻ることができるのか?を確認しました。

これは私にとっては超重要。ワンオペなので頼るものがない!ので
もし勤務時間を延ばしたことで万が一子どもに良くない影響が出たら、私の働き方を戻すしかないのです。それができるかできないかで、難易度が大きく違います。


通常なら人事規定や就業規則に明記されていそうなものですが、なぜかどこを探しても記載がありません。
うーん・・・
唸っていてもしょうがない。
人事部に問い合わせました。

すると、「法定内の期間であれば、一度フルタイム勤務に戻ってもまた時短勤務をすることができる」とのことでした!

法定内、とは育児・介護休業法に基づく短時間勤務で定義された要件のひとつに「3歳に満たない子を養育する労働者」というものがあり、その期間をさしています。要は「子どもが3歳になるまでの期間であれば、時短とフルの行き来が可能」ということですね。
https://part-tanjikan.mhlw.go.jp/navi/manual/doc/attention.pdf

これでひとつクリアです。

②夫に保育園送迎の分担を交渉する

そもそも、なぜ私が子ども達の送迎を一手に引き受けてきたのか。
それは、私が時短勤務をしているから当然だろう、と私も夫も思ってきたこと。また、夫が朝早く出勤するため、もし保育園が開く時間まで待っていたら夫が遅刻してしまう、という二点でした。

二点目の朝早く出勤問題について、夫に掘り下げて聞いてみました。
・定時より早く出勤する理由は何か
・しないことによるデメリットは何か
・毎日必須なのか

すると、MUSTな日(朝会議)とそうではない日があるということがわかりました。
早く言って!!!!
(夫曰く、0か100かで考えていたそうです。引き受けられない日がある=断らねば無責任、と。)

そこで、

・今後のキャリアを見越して、フルに戻りたいと思っている
・家庭全体の収入増につながる
・朝会議がない日だけでも、送りを担当して欲しい
・それだけで私は朝早く仕事を開始でき、助かる
・保育園送りを通じて、子どもとのふれあい時間が増えるメリットあり


ということを説明しました。

▼言い方はワーママはるさんのVoicy「#556 夫婦で事前に話し合うべき 保育園の送迎問題」も参考にしました!

https://www.voicy.jp/channel/862/111069

それでも渋々・・・でしたが、お試ししてみたら夫と登園することがとても嬉しかったようで、長男がおおはしゃぎ。
夫もまんざらではない様子で、定常化することができました。

子どもが喜んだら、やっぱり親として嬉しいしやりがいありますよね。
長男のファインプレーです。

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③練習期間を設ける

いくら時短勤務に戻ることもできる制度、といえども短期間で時短とフルを行ったり来たりすることは人事的に歓迎されません。
(見通しが甘い、ということにもなりますしね)

勤務時間が伸びた生活が果たして持続可能なのか。

職場に申請する前に、ひと月ほど練習期間を設けました。(練習期間と言うと送迎をサボりそうだったので、夫には内緒)
そしてフルタイムになった想定で働いてみたのです。もちろん定時には仕事を切り上げますが、その後フルタイム想定の退社時間まではあえて部屋の片づけや夕食づくりなどの家事はせず読書をしていました。

この期間で夫が「やっぱり嫌だ」となったり、家事が回らない、となったらスッパリ諦めようと思っていました(夫に甘いかな)。

しかし、上記の通り夫の送迎は定常化しましたし、家事も月間献立や時短家電を駆使すれば何とか回ることがわかりました。

上記①②③を経て、
「できるかな」から「できそう」、「できた!」への変化が起き、自信をもって上司にフルタイム勤務に戻ります、と言うことができました。

やってみてどうだったか

自分の時間は減りました。しかし、仕事や夫婦関係には大きくプラスでした。

時短勤務が良くないと言いたいわけではありません。時短でもフルでも自分が納得していることが大事だと思っていて、私の場合は様々な理由から時短に限界を感じており(主に家庭内役割固定化と今後のキャリア面)、夫の考えを変えることは難しかったのでフルに戻る選択をしました。
大切にしたいものは人それぞれですね。

仕事面においては、これまでよりじっくり時間を使えるようになりましたし、新しい業務が増えてやりがいを感じています。

夫婦関係においては、これまで私を縛っていた「時短だから私がやらねばの呪い」から解放されたのが大きいです。
呪いはないに越したことないし、呪いを優しく解いてくれるパートナーだったら理想ですが、うちはそうではなかったのでフルに戻る選択をしました。

帰宅後の時間が減った=優先順位が明らかになりました。私の最優先は子ども達にご飯を食べさせ、風呂に入れ、歯磨きをして21時に寝かしつけ開始、です。
フルタイム勤務という足し算をするからには何かを引き算しないといけません。上記以外の家事は夫にぶん投げることにしました。具体的には、夜のリビング片づけと夜の洗濯干しです。

▼参考図書:ワーママはるさん「やめる時間術」
見える化→引き算→足し算のメソッドと
具体的手法が書かれています。私の教科書!
やまほどある「やったらいいこと」
それは、本当に必要?
私がやらなければならないこと?
他の手段はない?
考える後押しをしてくれます。

https://amzn.to/3kCw0Jt

これは今でも夫は渋々です。が、夫がやらなかったら私もやりません(できないですしそこに力を使いたくない)。結果としてなんとか続いています。

あとは、何かタスク(通院、面談等)が発生したとき、当然に私がやっていたのをやめました。夫に何か言われたら「私も時間がありませんので相談しませんか」と返します。お互いの予定を持ち寄って分担する。この当たり前のことができるようになって本当に嬉しいです。

片づけられたリビングや干された洗濯物を見て、たまーに夫にお礼を言います。全部自分でやっていた時はこんなことなかった。
これが結構気分良くて、フルタイム勤務に戻したことの思わぬ副産物となりました。

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いかがでしたか。
子どもの状況、夫の勤務地などの要素によりまた変わってくるかもしれませんが(ワーママはそこが辛い)、一旦の状況をまとめてみました。
私の経験がどなたかの参考になれば嬉しいです。

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