詩│別れ


死んだというのに
不思議と心は穏やかだ

あるがままに戻ったからだろうか
あるいは心の防衛本能だろうか
生への執着がなかったとも取れる
しかし恐らくは、そのどれでもない

私は素直に生きた。
そしてあの山も素直に生きた。

その2つさえあれば充分にこの、
運命、というと少し違う
別の未来もあったろう
しかしあの時の私は、
確かにあの山に惹かれていたのだ。



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