シェア
私は道に咲く花である。 ものごころついた頃にはアスファルトに囲まれていた。 すぐそばにはど…
夕暮れに立ち昇った怪物が 夜の闇に完全に溶けきった頃 車も街灯もない一本道は 前も後ろも奥…
秋の夕暮れは空っぽか 映る世界が幻か ――― 大海原。 産み落とされた故郷の地は、何もか…
これは子どもの頃の話。 あの頃は繁華街の隙間、排水管の陰が寝床だった。 化け物がうろつく…