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開店

こんにちは。佐々木拓馬です。
2013年まで高円寺でvividという古着屋をやっていました。
2019年現在、もう6年も経ったので、お忘れの方も多いかと思います。

この6年間、ぼくは、お店もないのに仕入れをし続け、その結果、4000枚もの洋服が集まり置き場所がなくなりまいってしまい店舗物件を探しこの度「ichiru」という名前のお店を開くことになったので、お知らせいたします。よく「構想〜年」とかほんとかよって思ってましたけど、あれ、ほんとですね、きっと。
いや、わかんないけど。

場所は三浦市の三崎という、ちいさな港町です。昔は遠洋漁業の拠点として栄え、花街が賑わっていたと聞きます。この狭いエリアに花街が賑わうほどの人がいて、映画館が3つもあったなんて今ではとても信じられません。今の三崎はいわゆる ”なにもない場所” と言われるところです。この場合のなにもないとは、便利な場所、都会の視線です。だから、実は、そこに住んでみると結構いろいろあるのです。

「重要なのは、どこである、何である、ではなく、どのようにそれを見るかということだ。」と、いう写真家のソール・ライターのことばが思い出されます。写真家としての姿勢、という文脈で語られていますが、その枠を越えて、とてもいいですね。ソール・ライターのような視線、ぼくには全然ありませんが、三浦には海があり畑があり、つまりおいしい食べ物があり、そこには豊かな時間が流れます。

おおきく海や畑と言っても、そこに見えるものはほんとうに、たくさんあります。
波のかたち、速さ、色、温度、砂浜の海水の吸い込み方、砂の質感、漂着物など。
土の固さ柔らかさ、色、作物以外の草、虫、風の機嫌、鳥や小動物など。
視線をすこし移すだけで、なにもない場所がインプットだらけの場所になります。
なにも考えずにリラックスしているつもりでも、じぶんの中にはなにかがうまれているはずです。それをよく「癒された」と表現されますが、その感覚をじぶんの中で噛み砕いて消化していくことこそが、なにもない場所での醍醐味です。
いや、わかんないけど。


わからないことだらけの僕ですが、そういう土地で6年ぶり、2回目のお店を開く
ということだけは、確かです。ちいさなお店です。

・お店の名前は「ichiru」と書いて「いちる」と読みます。
・住所は「〒238-0243 神奈川県三浦市三崎1-10-6」です。
・開店日は「12月7日」です。
・営業日、営業時間は「土曜・日曜のみ営業 11:00~18:00」です。
レディースの古着屋ですが、雑貨も増やしていく予定です。
土曜日限定で、三浦野菜の販売をします。
振り向けば海があります。
・twitter → @ichirunonzm 
・insta → @ichirutomisaki

よろしければぜひ、あそびにいらしてください。
オープン記念としてお買い上げいただいたお客様に先着で、ささやかなプレゼントをご用意しました。いつかお会いできるのをたのしみにしています。

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