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しみる気持ちと新しい視点を見つけたとき

最近、ひょんなことからある古着屋の手伝いを始めた。住んでいる場所から、徒歩3分くらいのところに店はあって、3年ほど前から)と暇を見つけては行っていた。(ポイントカード忘れました!取りに戻ります!と言って、取りに行くけるくらい気軽な距離)

お店のInstagramもフォローしてよく見ていた。今まで服の写真ばかりだったのに、コロナで世の中がザワザワとし始めた頃から、時々動画が投稿されるようになった。その動画は短いものもあれば7分ほどのものもあって、オーナーや店長が商品の説明をしたりスタイリングのコツについてしゃべっている動画だった。

一方的に親近感をいだいていた私たちは、動画が投稿されると、流し見ではなく、姿勢を正してしっかり動画を見た。なんだか、親戚がテレビに出ているような感覚だった。心のなかで「がんばれ、がんばれ」、「見切れてしまっているよ」なんて、言いつつ、緊張しながら見てた。新しいことにチャレンジして奮闘している姿を見て、「この人達と一緒に、なにかやってみたいな」と思った。ピンチなときも、自分たちには何ができるんだろうと前向きに考えられる人たちだと思ったから。

ある朝、Instagramを開いたらお店のアカウントからメッセージが来ていた。コートのお直しを頼んでいたので、直しが終わった連絡かなと思って開くと、予想とは違う文面に驚いた。

「レディースウェア部門で一緒にやってみませんか。なぜまゆさんがよいと思ったのか、きちんと説明します。」

オーナーからだった。なにか自分のなかから溢れ出るものがあった。嬉しかった。不安より期待でいっぱいになった。この感情を大事にしたいと思った。

私は内弁慶で、緊張と恥ずかしさで途端におしゃべりができなくなってしまう節がある。そのときは人と交流することを意図的に避けてたから、さらに緊張した。手に変な汗をかきながら、店に行く。

「かわいいとかはもちろんあるけれど、それ以前に、内面が素敵だと思った」と言ってもらった。お店と客というよしみでなんとか!といったなれなれしさも全くなく、きちんと説明してくれて、とても丁寧な人だと思った。冷静を装って話を聞いたけど、心のなかでは、踊り狂っていた。内面を褒めてもらうって、しみるなと思った。

今まで、自分のやりたいことや職種で働く場所を決めていたけど、誰と一緒にやるか選ぶことも大切にしよう。「お客さん」としてではなく、「チーム」としてはじめて訪れた日のお店は、いい意味で力の抜けてた空気が流れていて、とても居心地が良かった。

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