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ロボット掃除機は中華マシンを狙え


もうタイトルが全てではあるがこのnoteで言いたいことは、

ロボット掃除機買いたいなら、ルンバも良いけど中華系メーカー(の一部)がコスパめちゃくちゃ良いよ

ということである。


軽く自己紹介すると、自分は上海生活時代から今に至るまで「Roborock第一世代(Xiaomiブランド) → Roborock第二世代 → Ecovacs OZMO T8+」と3台中華系ロボット掃除機買い替えをしてきてます。あと結構中国メーカーを褒めますがお金貰ってません。ください。


実は優秀な中国のロボット掃除機

ロボット掃除機の世界シェア1位は?と聞かれたら、多くの人が迷わず「ルンバ!」と答えるだろう。

というより、購入を検討した人でもなければ「ルンバ以外知らない」という方も多いのではないかと思う。それほどロボット掃除機=ルンバという想起は強い。

事実、ルンバの製造元であるアメリカiRobot社の世界シェアは実に50%以上、ルンバが圧倒的No1であることは疑いの余地がない。


では、世界シェア2位はどこでしょうか?3位は?

ロボット掃除機の世界シェア2位はEcovacs、3位はRoborock。

聞いたことない人も多いだろうが、実はどちらも中国メーカーである。

ロボット掃除機市場シェア参考URL:https://www.statista.com/statistics/934089/worldwide-robotic-vacuum-cleaner-market-share/

もちろん大きな国内市場を抱える中国メーカーのシェアが結果として高くなるという側面はあるにせよ、自分は売れてる理由はもっとシンプルだと思っている。

ずばり、ルンバの半額でルンバとほぼ同じものが買えるからだ。


ここで注目して欲しいのは「ルンバの半額で」の部分ではなく、「ルンバとほぼ同じもの」の部分。

つまり安かろう悪かろうではなく、安くてなかなかに性能が良いのが中華系ロボット掃除機だ。

ロボット掃除機の性能の肝はハード(いわゆるモノづくり)ではなく、ソフトにある。部屋のマッピングにしろ、障害物の画像認識にしろ、走行ルートの学習にしろどれも基本はソフト技術であり、ソフト技術人材の宝庫であるアメリカと中国のメーカーが優れたロボット掃除機を作れるのは極めて理にかなった話しである。

ちなみに全ての中華系ロボット掃除機が良いという意味ではないです。確実に外れないのは大手のEcovacs, Roborock, ILIFEあたりです。間違ってもAmazonでレーザー出しがち令和最新版言いがちな怪レいメーカーではありません。


ロボット掃除機選びの観点

少し前置きが長くなった。中華系メーカー礼賛のために書いているnoteではない。

もう少し実用的な話として「ロボット掃除機買いたいけどどうやって選べばよいの?」という人のために、過去3台ロボット掃除機を買った経験から機種選びの観点を書いていきたい。

個人的には以下の順番で選んでいくと良いように思う。


①自動化したいのはどこまでか?
一番大事なポイント。要するにロボット掃除機を買うことで何を実現したいかである。

日々の掃除の基本は「髪の毛など目に見える大きなゴミ取り」と「目に見えない小さなホコリ取り」の二つだ。前者は掃除機のフィルタにひっかるが、後者は引っかからないのでクイックルワイパー等での床拭きが必要になる。

もしロボット掃除機購入により前者だけを自動化したいのであれば単機能のロボット掃除機を買えば良い。(この場合ホコリ取りはクイックルワイパー等手作業)

逆に後者まで含めて自動化したいのであれば、掃除機と床拭きが1台で可能な両用モデルをオススメする。

前述したEcovacs, Roborock, ILIFEなどの大手中国メーカーは1万円台のローエンドは掃除機のみの単機能モデルだが、3万円強出せば掃除機と床拭きを1台でできる両用モデルが買える。自分も過去3台全てこの両用モデルを買ってきてた。

逆にアメリカiRobotの場合は掃除機用のルンバと、床拭き用のブラーバとそれぞれ単機能のモデルを発売している。お金に余裕がある人は二台持ちもあり。

ちなみにロボット掃除機の床拭きは基本的にモップでなぞるだけなので、雑巾がけのようなこびりついた汚れを落とすものではなく、クイックルワイパーのようなホコリ取りだと思った方が良いです。

自分は最近EcovacsのT8+という機種に買い替えましたが、これは(多分)業界で唯一「ロボット掃除機にもかかわらず、オプションで電動モップユニットつけたらゴシゴシ床拭きできる」という代物です。とは言えこいつは結構高いのでそこまでもとめない人は前述した3万ちょいの両用モデルを買うのがコスパ的には良いかなと。


②エリア指定/障害物回避性能
ロボット掃除機各社は「マッピングや走行ルート設定の賢さ」をアピールするが個人的にはあまり価値を感じない。どうせ自動で手間はかからないのだから、効率的に30分で掃除が終わろうが無駄な動きしながら1時間かかろうが大した話しではない。(ちょっと早く騒音が消えるくらいだ)

それよりも大事なのは「とにかく面倒な事故を起こさず毎回の掃除を終えること」だ。

具体的には、
●入って欲しくない場所(カーペットとか)に入らない。
●床に落ちてるものを延々と押しながら移動させない。
●段差にはまらない
などである。
この辺りの性能が高ければ面倒ごとなく毎日自動で掃除が完了する。

最近の機種はスマホアプリから地図上で進入禁止エリアの設定ができたり、単なる距離だけでなく画像認識で障害物の特定ができたりとどんどん優秀になってきている。


③自動ゴミ収集機能
これはなくても別に良いけどあるとわりと便利な機能。

ロボット掃除機は「掃除工程」は自動化できるけど、残念ながら「ゴミ捨て工程」は自動化できない。毎日走らせていると1週間くらいでダストボックスがいっぱいになってしまい都度ゴミ捨てが必要になる。

ルンバのi7+や、EcovacsのOZMO T8+などは充電ドックにダストボックスが一体化しており、ロボット掃除機が掃除から帰ってくるたびに自動でゴミ収集をしてくれる。これによりゴミ捨て工程もほぼ自動化できる。(2~3ヶ月に1回袋替えるくらい)


ということで、上記①~③の観点でどこまで自分が求めたいか考えた上で、あとはお財布と相談して決めればそんなに外さないんじゃないかと。

ちなみに中国大手メーカーで選ぶ場合ざくっと相場観としては以下くらい。iRobot(ルンバ)で選ぶ場合は以下の各1.5~2倍くらいのイメージ。

●掃除機機能のみ + 最低限の障害物回避機能) 1万円台
●掃除機&床拭き両用 + エリア指定/障害物回避機能 3万円台
●掃除機&床拭き両用 + エリア指定/障害物回避機能 + 自動ゴミ収集機能 7万円台



ロボット掃除機は結局買いなのか?

脳筋即答で買い。

「掃除嫌いで…」というズボラマンに対しては「唯一のソリューションを札束握りしめて買おう」の一言。

「ロボット掃除機じゃ完璧にできないから結局自分の手で掃除しないといけない」というお掃除大好き星人に対しても「9割自動化できるなら買おう」の一言。

「結局元とれるの?」というコスパ厨に対しては「床拭き両用のロボット掃除機を365日5年間使い続けた時点で、クイックルワイパー1,825枚(365日*5年分)とほぼ同値。」と説得力あるんだかないんだか分からない理屈で返せば良い。

まぁここは今更言うまでもなく、可処分時間を増やせること、日々の面倒なルーティンに心を蝕まれないことの便益が1万円台から買える世の中だというのだから世界人類の叡智に感謝しきりである。

ロボット掃除機については考えるべきはもはや「買うか買わないか」ではなく「何を買うか」のステージにきている。そう思いまとまりのない乱文だがnoteに書き連ねてみた。

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