科学者によって痛みを感じるプロ説が解明されつつある。
痛みを感じるとどうなるか説明します。
1:皮膚にある痛覚受容体は、組織の損傷によって活性化される
指を怪我すると、皮膚にある微小な痛覚受容器(侵害受容器[nociceptors]がそれを感知します。
それぞれの痛覚受容体は、神経細胞の一端を形成しています。
神経細胞は、脊髄の中で長い神経繊維や軸索によってもう一方の端に接続されています。
痛覚器が活性化されると、電気信号が神経繊維に伝わります。
※補足:神経の伝達速度
脊髄と筋肉をつなぐ大きな有髄神経細胞が毎秒70-120m(時速156-270マイル)
痛みのような小径の無髄繊維は毎秒0.5-2m(時速1.1-4.4マイル)
2:信号は、末梢神経(peripheral nerve)を伝って脊髄(spinal cord)届く
3:脊髄内で化学伝達物質が放出され、他の神経を活性化し、脳に信号を送ります。
脊髄の後角で、電気信号は化学伝達物質によってシナプスを介して1つの神経細胞から別の神経細胞へと伝達される。
信号はその後、脊髄を伝わって脳に到達する。
シナプスの結合は、神経伝達物資の分泌に依存しないが、その維持に依存します。
神経伝達物質が出なくても脳の正常な働きを妨げることはない。
4:視床[thalamus relays]は体性感覚野[somatosensory cortex)、前頭葉(思考)[frontal cortex]、大脳辺縁系への信号を中継する[limbic system]
脳内では、視床に信号が渡ります。
この視床は脳の至る所に信号を中継する役割があります。
信号は、体性感覚野、前頭葉、大脳辺縁系へ送られます。
こういった過程があり、指を怪我をしたら痛い思い、それに伴った感情反応をします。
しかし、指を尖った針に指すような時は、痛みを自覚する前に脳が無意識に反応することで、腕を弾くようなことが起きます。
鋭い痛みの場合、Aδ繊維、ズキズキと鈍い痛みはC繊維。
AδはC繊維よりも太く、絶縁体に覆われている部分があるため、C繊維より早く伝達します。
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