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社内起業家育成プログラムで「女性が働く」を応援する

このnoteで書いている「私は誰」活動と並行してもちろん日々を送っているわけで、startup studioでの仕事もしているんですが、最近いきなり、「この仕事は、自分の実現したい世界につながっている!」と気づいたことがありました。

この日本で暮らしていると、やっぱり女性は男性の支援役に回ることを求められがちだし、女性も「自分が主導するなんて怖い、支援役でいよう」と自らサブの役を担いがち。なんでかっていうと、朝起きてからみるTV、子供に読み聞かせる絵本、電車内の広告、ネットで見るニュース、ありとあらゆる情報が「女は男より劣るのだから男を立てるべき」「女は男に助けられないと生きていけないんだから男に好かれてなんぼ」というステレオタイプのメッセージを送り続けてくるからです。

そのメッセージを知らず知らずに浴び続けた女性(もちろん自分も)が自らの可能性を狭めてしまうのは残念だなといつも思います。特に、私は3人の娘を育てているので、より強く思います。自分が当たり前にステレオタイプを持ってしまっていることに自覚的になり、その価値観を再生産しない覚悟が必要だなと。

仕事の場でも、「自分はこうしたい」という主張をするのが苦手という女性は多いのかなと思います。仕方ないです、そうやって刷り込まれて生きてきたんだから、、、だけど、その現実を認識してちょっとでも前へ進めるといいなと思う中で、私がいま大事にしたい仕事の一つが「社内起業家育成プログラム」の支援という仕事です。

わたし、プロフィールに記載している通り、startup studioで事業開発をしたり企業の事業開発を支援したりしています。企業の新規事業開発のひとつのやり方として社員のもつ事業アイディアを募集し、審査に通過した方は、その事業のファウンダーとして事業開発を推進するというプログラムです。近年、新しい収益の柱を作る目的や、人材開発の側面などから注目が集まり、実施する企業が増えてきています。いち早く取り組みを始めたプログラムの一つにPanasonic社のGame Changer Catapultというプログラムがあったりします。

私もプログラム設計や運営を支援させていただく機会が多々ありますが、こういった社内起業家育成プログラムについて「すごくいいなあ」と思っていることがあります。それは、このプログラムが、企業内にダイバーシティがないと成功しないモデルになっていることです。

個人の生活における原体験が事業アイディアの起点になることが多く、例えば上記のGCCでは、ご家族の介護での経験から「摂食・嚥下障害をお持ちの方の食事作りを簡単にする調理家電を作りたい」という応募があり、その案がプログラムを通過し、起案者の方が会社を興して事業推進されています。

つまり、介護をしながら働くメンバーがPanasonic社にいなかったら、この事業はうまれなかったということです。

このように幅広い事業を生み出すためには、社員のダイバーシティが重要になるわけです。子育てや介護をしながら働く人だけでなく、人口の少ない街に暮らす人、競技人口の少ないスポーツを趣味としている人、超インドア派の人、など多様な価値観と多様なライフスタイルを持っている人がいてこそ、生まれる事業があるということです。

「組織にはダイバーシティが必要」ということはお題目では誰でも賛成すると思いますが、ここまでダイバーシティが事業創出に直結し、目に見えやすいプログラムはなかなかないのではないかと思います。

だからこそ、このプログラムを通じて女性が「自分はこうしたい」と発言し、それを実現させて、さらに、企業にインパクトのある収益を生み出していくことを本気で支援したいと考えています。

もっともっとこういう機会がうめたらいいのになあと思っています。

↓この記事を首をぶんぶん縦に振りながら読んで、ジェンダーステレオタイプへの怒りも、私のアイデンティティの1つだなということがわかりました。

私はまた「私は誰」の答えを手にしたようです。テレレテッテッテー♪



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