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予想外のパリ滞在...ゼロから3週間でフランス語体験

最近は毎日のように
英語学習相談のモニターさん達と
お話をさせていただいています。
 
 
英語学習への意欲が高い方が多くて
こちらの頭が下がるくらい。
 
 
その中で多いお悩みの一つが
 
「学習しているけれど
実践だと英語が出てこない」
 
というもの。
 

これ、ありますよね。
私もよく分かります。
 

英語で言えないだけで
考えていることはあるのに!
 
と、どれだけ思ったことか。
 

◆ 言葉が出てこない、を嫌悪する必要はない


この状態を嫌悪する方がとても多いのですが
 

言葉が出てこないほとんどの原因は
知識が足りないことではなく、
アウトプットの機会が足りないか
色々考えるだけの余裕が心にあるからです。

余裕とは?

心に余裕があるから

発音がイマイチなことが気になったり
コンプリートセンテンスで喋れないことに不満を感じたり

・・・といった
レベルの高い悩みが出てくるんです。


悪い状況では全然ないんです。

 
本当に、切実に、必要になったら

英語学習を続けてきた方は
どんどん言葉が出てくるようになるので
 
まずはご安心くださいね。
 
 
「言葉につまる」イコール「これまでの学習が無駄」
なんてことはありませんから。
 
 
なんでこんなことを言うかというと、
私自身がピンチに追い込まれたことで

ストレスと引き換えに
外国語が伸びた?

と感じたことがあるからです。


◆ 楽しく終わるはずだったインドでの結婚式


 
何年か前の12月。
 
インド人の友人の結婚式に出席するために
アメリカからオランダ経由でコルカタへ行きました。


(煌びやかな友人と旦那さん。インドでは何日間にも渡って盛大に結婚式をやります。)


 
華やかで楽しいインドでの結婚式も終わり
ホリデーシーズンのアメリカに帰ろうか〜
 
という道中で予期せぬトラブルが。


◆ 真冬のパリでまさかの米国ビザ申請


帰りの飛行機は
インド→フランス→アメリカ
の予定だったのですが
 
経由地のパリで米国ビザのトラブルが発覚し、
パリにあるアメリカ大使館でビザ申請をしなければならないことに。

 

慌ててパリに宿を取るも、
インドに結婚式に行くだけ
と、気持ちが緩みきっていたので
荷物に入っているのはドレスや靴ばかり。


どうせ仕事する時間はないから、と
ノートPCすら持ってきておらず(!)

手元にあるのはポンコツ気味の
古い iPhoneだけ。

ビザ申請の書類作成や調べ物に
どうしてもPCが必要なのに
頼りにしていたパリのネットカフェは
なぜか軒並み廃業中でした。。

(ネカフェ探しでスマホ片手に2日間パリを歩き回りました。滞在費の無駄。)

 

◆ お金のストレスと自己嫌悪が消化器を痛めつける


ざっと考えただけでも、

現地でのノートPC購入
ホリデーシーズンのパリで3週間滞在する諸費用
ビザ申請費用
フライトの再予約費用
etc...
 
貯金なくなる。。
(実際なくなりました)
 
 
食費がもったいなくて
泊まったホテルのエントランスに飾ってあった
オブジェ用のリンゴをもらって食べたことも笑
 


(篭城していたホテルの一室)



 
さらに、フランスで足止めを食うことを
想定していなかったので
 
フランス語はちんぷんかんぷん。
 
 
お金の不安と
慣れないフランス語
外国でのビザ申請事務
自分の不手際という自己嫌悪
 
いくつものストレスが重なって
美食の街で胃痛が止まらなくなりました。
 

 

◆ 泣きっ面に蜂


さらに、悪いことは重なるもので
なんと私のパスポートが行方不明に!



米国大使館でビザ申請する際は
パスポートは大使館に預けて
それを後日郵送で受け取るのですが・・・
 

なぜか手元に帰ってきたのは
夫のパスポートだけ。
 

えっ、、私のは?

と、いよいよ発狂寸前に。
 

 

◆ 追い込まれれば人は行動する



本当にピンチになると

フランス語ができないことも
正しく発音できないことも

全く気にならなくなりました。

言いたいフランス語を自動翻訳で調べ
ホテルの部屋で何度も何度も暗唱し
フランス語を書いたメモをポケットに忍ばせ、

パリの街中を歩き回って
郵便局やら大使館やら証明写真屋さんに掛け合う毎日。

(あれこれ探し回っているときに通りがかったノートルダム大聖堂。火災前。)



◆ あのときちゃんと学習していれば・・・


実は、大学1年生のとき半年だけ
初心者フランス語講座
なるものを受けたことがあるのですが、
 
全く身に付きませんでした。

 
講師の先生は話が面白くて
素晴らしい方だったのに、

なんといっても自分の学習意欲が低すぎて
 
半年で覚えたのは
a, b, c (アーベーセー)
Je ne sais pas. (I don't know)
 
くらい・・・。
 今思えば、本当にもったいない。
昔の自分に「将来パリで大変な目に遭うからフランス語ちゃんとやっておきなさい!」と説教したいです。

 

でも、ピンチになれば
そんな自堕落な私でも
 
・ちゃんと予習して
・紙に書いて
・暗唱して
・実践に移す

 
これを自然とできるようになりました。


◆ フランス語に苦しめられ、助けられた


 
そんなストレスMAXのパリ滞在で
唯一楽しい、と思えたのが

「毎日少しずつフランス語が喋れるようになっていく感覚」

でした。
 

素人でも通じるんだ!
現地語で説明すれば助けてくれるんだ!
やりとりが通じるようになってきた!
表現と単語を組み合わせて応用できるようになってきた!
 
と、それが支えになって

無事にパスポートを回収し、
アメリカに帰ることができました。


◆ 英語を学習していて良かった、と思う日は絶対くる


 「学んでいるけど言葉が出てこない」
という方も
 
(レッスンではなく)リアルな場面で
英語が避けられない状況になったら

英語を口に出して
一生懸命に喋っているはずです。 
 
  
 
それでは今日はこのあたりで。

最後まで読んでくださってありがとうございました。
 
 
佐々木翠
 

 
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