北条海岸ビーチマーケットと、医療機関地域活動の包摂性と継続性

僕自身は今回参加することができなかったのですが、
安房地域医療センターから、館山市で定期的に開催されている北条海岸ビーチマーケットへ参加することができました!
前回から参加して、今回も主体として出展した亀田ファミリークリニック館山の方々はもちろん、実際に出展までこぎつけてくれた安房のメンバーのみなさんのおかげです。(僕自身は案を出すだけ出しただけ)

昨年度、政策研究大学院大学で勉強し卒業した際に、
安房地域医療センターにいる今回の留学までの数か月では、
「短い間だけど、なにか地域に関わる実践をしたい…」
と思っていました。
安房に戻り、総合診療科の専攻医の先生と話したときに
まさにこの「安房カフェプロジェクト」という活動があることを教えてくれました。
無料定額診療を提供する医療機関の事業として地域活動が位置付けられていて、以前から活動していたようなのですが、コロナ禍で身動きがとれなくなっていたようです。
(それで2021年度に病院へ所属したときには気づいていませんでした)

機関紙の発行から再開し、
病院と地域をオープンにする「ネタ集」を提案し、
病院の外へ出る活動を再開させるきっかけとして、春の「北条海岸ビーチマーケット」に出展しようと企画したのですが、出展希望の殺到からこのときは申込ができませんでした。
秋にもビーチマーケットは予定されていたので、そこに向けて内容などを相談/準備したところで、僕自身は留学のため途中で抜けていたので、今回、安房から多職種で、ファミリークリニック館山と協力しながら、ビーチマーケットに参加できたと聞いて、とてもうれしいです。


このようないわゆる「コミュニティ、地域に出る」というような活動は、
とかく、属人的になりがちですし、活動の特性から小さく動いたほうが動きやすいく居心地もいいのですが、
個人や1組織を超えて、共通の興味をもつ、複数の組織の、複数の人間が、地域で面やネットワークのように活動していくことが大切であると考えています。
共有できる興味関心や目標や問題意識はあるけれど、やり方がわからない人は、地域にも他の組織にもいるかもしれず、そのような人たちに対してもオープンで、合流できる「場」でありたいです。
もちろん「小さく産んで、大きく育てる」という方法論的側面もあるのですが、
ゴールとしては
熱心なひともそうでない人も含め、
多様なモチベーションの人が、
多様な立場の人が合流し、
重低音のようなムーブメントとして、
誰ともなく続いていく地域の「良い意味での惰性的」活動、
言い換えれば地域に根づいた「文化」になることが、
「包括性」「誰も排除しない」「継続性」「地域性」という点からも重要です。
そういう意味で、今回ファミリークリニック館山と安房地域医療センターがいっしょに活動できたことや、医師だけではなくて多職種で活動できたことは、とてもよかったと思います。
(個人的には安房カフェプロジェクトは、医療の多職種だけではなく、一般職、事務職の方がいることがとても魅力的だと思っています)

帰国してからまた参加したいのはもちろんですが、
このような医療職による活動は、どうしても「健康」を重視してしまうので、「健康→well being」という代表例として、なにか「死」や「喪失体験」に関わる活動ができるといいなー、と個人的には思っています

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