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ガーナ留学ブログの写し:モクセンナの話

2012年大学4年生のときにネッタイシマカの研究のためにガーナに3か月程度留学していたことがありました。
そのときにいっしょに留学した同期とブログをしていて、ふと思い出し、そのときの文章を自分のところに残しておくためにこちらに移しました。
もとのブログ ↓

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ちょっと名前の話。まず名字。
この前「SASAKIだ」って名乗ったら「Why not “Kawasaki”?」といわれました。バイクに乗る人間には川崎のほうが有名みたいです。「佐々木」は日本ではvery popularなんだって言い返してやりました。
そして、下の名前。まず、発音しにくいみたいです。「Akihiro」の「h」が特に。
Spellを教えないとわからないのはともかく、教えてもカミカミ、さらには、ここにどうしてhが来るんだとまでいわれる始末。
しょうがないからと「Aki」と呼ぶようにいうと「Aki and pawpaw(パパイヤのこと?)」とかいうナイジェリアのドラマがあるらしく、なんだかツボなご様子。
とりあえず、こっちのひとの印象に残る名前ではあるみたいです(笑)

さて、ガーナ図鑑 植物第一弾です。

和名 モクセンナ
マメ目 マメ科 ジャケツイバラ亜科 センナ属(分類は議論あり)
学名Senna surattensis
英名 bushy cassia, scrambled egg tree

黄色い花を咲かせる低木。University of Ghana, Legon Campus, International Student Hostelの1棟目の横に生えています。横倒し気味で2mくらいかな。


花と葉、種はこんな感じです。葉はいわゆる偶数羽状複葉です。小葉は卵型?楕円形?(久しぶりに勉強しなおした!)
花のおしべ、めしべの形状からコバノセンナではなく、モクセンナと考えましたが、正しいでしょうか? モクセンナと呼ばれている中でも原産地によっていくつかの種があるようなので、本当に分類があっているかは若干不安です。ただSenna属なのは確実。
東南アジア原産らしいです。文献によってはスリランカとかジャワ、スマトラあたりだそう。
今回調べたらこの植物は名前が面白くて、まず和名は「木になるセンナ」っていうこと。で、センナというのは漢方に使う生薬のひとつで、瀉下薬。これもモクセンナと同じSenna属にあります。それでwikipediaによると「Senna」という属名がラテン語なのに日本語と同じなのは、この生薬の原産がもともとエジプトやスーダンで、アラビア語で「サナー」と呼ばれていたからだそう。
さらにやっかいなことに、この仲間はこの前までSenna属ではなくCassia属と呼ばれていて分類が混乱しているみたい…。しかも、Cassiaの語源はヘブライ語の「皮をむく」という言葉で、もともとはシナモンに対して使われていたものがなぜか転用されるようになったみたいで…自分でもこんがらがってきた!一応、モクセンナにも民間療法的な効能があるようです。

さやが薄いから結実しにくいのかとおもいきや、小さいけどきれいな種がたくさんはいっていました。

ちなみにAccra市内にたくさん街路樹として黄色い花をたくさん咲かせる「黄色いジャカランダみたいなやつ」はまた別の種類です。これはまた花とか種とかいい標本をとったら書きます。ほかにもカエンボクとか面白そうなものも見つけたので、また今度に。

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