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揺蕩う -花と音- in よるべ 

僕、そこで演奏してみたいです。


文字 Haruka Sasaki

2023/06/24 県北のちいさな町、
涌谷町にひっそりと佇む花屋と、その敷地内で企画されたイベント。
『揺蕩う-花と音-』

【揺蕩う-タユタウ-】
物や気持ちがゆらゆらと揺れ動き、1ヶ所に定まらない様子を指す言葉。

花と音
草木が静かに揺れ動き、音はゆらゆらと水面のように揺蕩う。
花と音に揺蕩えば。

霖雨の候、よるべにて小さな、
花と音のイベントが開催されます。
自然の一部を切り取ったような草木や花の会場の装飾を、その空間で花と音を楽しんで頂く1日。

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 はじまりは、4月の気仙沼大島でのふたり展のとき。
昨年からお世話になっていた うつわと喫茶nagame。

私、やっと店舗兼アトリエを構えるんです。
ちいさな町で、何もないところですが、
遊びに来てくださいね。

そんなことを話していた。
そうするとnagameの店主が言った。

ササキさんのお店で、
花と音のイベントやりましょう。
そこに長瀬さんの絵も飾って。

花を装飾して、長瀬さんのこの絵を置いて
その中でライブとかしたいですね。

事が決まるのは、あっという間だったことを記憶している。


『揺蕩う-花と音-』

Hiroshi Murakami
Takuji Hiramatu 

Haruka Sasaki

店/アート
 名前のないコーヒー屋
 うさぎのはら
 うつわと喫茶nagame
 舞根キッチン
 Atelier BRINK
 わくやキッチン
 花叢


振り返りと当日の様子

名前のないコーヒー屋 photo by Satoru Kinno
Atelier BRINK photo by Satoru Kinno
うつわと喫茶nagame photo by Satoru Kinno
うさぎのはら photo by Haruka Sasaki
舞根キッチン photo by Haruka Sasaki

飲食ブースはイベント開始とともに、ご来場くださった人で賑わい、お昼を越える間もなく売り切れてしまった商品もありました。

お絵かきワークショップも、お子様連れのファミリーにとても人気で、スタート同時にちいさなお子さんで賑わっていました。

皆さんそれぞれ、ごはんを食べたり、コーヒーを飲みながら談笑したり。
とても心地よい空気感が漂ってたのを覚えています。


photo by Haruka Sasaki


photo by Satoru Kinno

朝の晴天も、途中のスコールも。
このイベントの名の通り、揺蕩う一日。


絵 nagase ayumi / photo by sasaki haruka 
絵 nagase ayumi / photo by sasaki haruka 

納屋の一部はギャラリーとして使っていただきました。

ライブ photo by Haruka Sasaki

古民家の座敷を野の草花で装飾し、その中でのライブ。
風は通り抜け、歌声は揺蕩う。
装飾は華美ではない。
身近にみる植物がこうして飾られていると、違う魅力も見えてくる。
装飾した草花は、ライブ終了後に皆さんへお配りいたしました。



完璧ではない。
抜け感のある一日。
今回この一日を通して、ここに来た人、居た人が何かしらを感じとってくれていたらいいな、と。

気仙沼と涌谷町
山をいくつも越えてここまで来てくれた、気仙沼チームの皆さんには感謝しかありません。いつもお世話になっているAtelier BRINKのあゆみさん。同じ敷地にいる丹治さんにはたくさん協力いただきました。

ご来場くださった方の中にも新たな繋がりができたり。
実りあるひと時となったのは、間違いないと思います。
ここからまた新たな可能性が芽吹き、季節が変わる度に何かが生まれる。
そんな場所になっていくと確信しました。



実態も名前もないような、種を撒いた。

それがいつ芽を出すかは、わかりません。

もしかしたら、
遠く離れた里で芽を出すかもしれないし、
撒いた場所で根を張るかもしれない。

芽を出す時を心待ちにして。


この言葉は、昨年和歌山のイベントを終えて書いたnote.の一文より。

また芽を出す日を心待ちにして。


一部写真提供 金野暁 Satoru Kinno




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