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川崎戦:頑張れって言いたかった

RSRの配信を聞きながら書いている。
毎年今頃恒例の、友人達の浮き立つような夏フェスツイートを見ることがないまま過ぎていくお盆休み。
こうしたライブを再び楽しめるようになるのはいつのことなんだろう、と外野ですら思う。

前例のない事態の中で、最適解はどこかから偶然降ってくるものではなく、それを愛する人達自身で探し出し見出していかなきゃいけないもんなんだろう。


再開後3度目のドーム観戦。帰省しない、予定のないお盆休みの唯一の予定。相手は川崎。ルヴァン杯の予選を突破して対戦の櫓も決まったばかりで、当たるとしたら今年も決勝。去年を思い出していやが上にも気持ちは高まってた。

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ドーム前の舗道から見上げる空は秋の気配が漂いつつ。
前売は完売とはいえ上限の5千人だから会場までの道程が混雑することもなく。

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ドームのグッズ売店で突然買った8番タオルマフラー。
去年作ったものとはいえども、これが990円(税込)という投げ売り価格を見たら通り過ぎることは出来ず。この手のグッズは次の試合でもまだきっとあると思うので入場したら皆さん是非。

今回はホーム側のコーナーを取ったつもりが単なる記憶違いで、アウェイ側のコーナーだった。結果的にその場所で目の前で5失点を見ることになる。
もっとも勘違いしてホーム側から入ったおかげで、用意していたコレオを目の当たりにして感動することもできたのだけど。

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前半が終わった段階では、あんな結果になるとはちょっと予想が出来なかった。普通に見応えはあったし、前線が小型だからか少し攻め手が乏しいなとは思ったけど。川崎のビルドアップに隙がなくて美しいなとは思ったけど。

そう、敵ながら川崎は美しかったのだ。
後半自分の目の前でバンバン点を取られても、「上手に斬られると痛みを感じないってこんな世界の話かしら」ぐらいには思った。
2000年代のはじめごろの磐田に抱いた感覚が呼び起こされる感じがした。
この域に追いつくにはまだまだ個々の精進が必要。
ただ前半に限っては、ホントに面白かった。あと45分ぶん頑張れ。

この試合で一番厳しいなと思ったのは、そんなふうに後半どんどん失点していく中で、なんの応援もできないことだった。
もちろん出来る限りの拍手はしたけど、これまで通りの試合だったら「頑張れ!」と言えるところで言えない。ブーイングしたい人だっているだろうけどそれもできない。失点を重ねるところを、怒りも励ますこともできず、ただ淡々と目の前の出来事を受け止めるしか出来ない。これは思ったよりもとても堪えた。何やってんだよって言いたかった、頑張れって言いたかった。

元のとおりに試合を見ることが出来ればそれが一番ベストに違いないけれど、現状その日が来るのはまだ遠いだろう。となると、拍手以外の感情表現をと思うけれど昨日の今日でそんな妙案が浮かぶわけもなく。
ただこの制約だらけの世界の中で、最適解を探し出していくのはライブと同じく、サッカーを好きな人達の役割なんだろう。リーグだったりサポだったり、それぞれの場所でそれぞれの立場で考えて動いて、トライアンドエラーで…。

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記念に一枚。
大敗の記録もきっちり残しておくのは、あとで「こんなこともあったよね」と笑うためだ。途方に暮れながら今日は今日で歩いていく。

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