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他人に流されず、今自分に必要なものを見極め、行動する~娘の成長

こんにちは。笹井純子です。

先日、美大予備校生の長女と話をしていて、また成長を感じたことがあったので書き留めておこうと思います。

美大予備校生となるまでについては、こちらをご覧ください。


まず最近の彼女はこんな様子。

先月後半からは美大予備校は「冬期講習」に入り、特別時間割…というか、通常授業はなくオプション的な授業なわけです(我が家は塾通いをしていないので、あまりそういうシステムにも慣れていません)。もちろん、別料金を支払って追加でとる授業ではありますが、ほぼ全員が例外なく受けているとのこと。受験前の生徒たちがそれらの授業をとらない、なんてありえない、という感じなんだと思いますが…

娘は「夏期講習」も「冬期講習」もとらない選択をしました。
最初は「えっ、大丈夫?」と驚かれたようですが、自分の心と体の健康を優先したい旨を伝えてきたので、先生方も次第に納得、理解をしてもらったようです。今では「あなたは健康を優先するのがとにかく大事だから」と言ってもらえるようになり、とても楽になったとか。

一日中、予備校に缶詰…という状態は、娘にとってはかなりストレスな状態、自分の時間をコントロールできないと心身共にダメージを受けて、結局いい絵が描けない、そう思ってのこと。一日の大半を受験勉強にあてるのではなく、色々やりたいこともある、バランスよく過ごしながら頑張りたい…そんな風にもみえました。過去の娘は、完璧を求め、自分ができる最大の努力は惜しまない、というタイプでしたが、昨年一年の休学を経て、自分の心と体の声に耳をすましてあげられるようになったのは、とても大きな成長だと思っています。

これは単に「めんどうだから」でも「さぼっている」のではなく、①自分の心と体の状態をどうしたら保てるかを自分でわかるようになり、それを最優先できるようになった②今の自分の立ち位置を客観的に把握し、学科と絵の技術がどれくらいかをわかっている③その上で今やるべきこと、不要なことを自分で考えられるようになった、これらの理由で色々なことを判断しているのだと思います。

「みんなが○○するから」そんな理由で自分の行動を決めることはなくなりました。「受験生はこうあるべき」そんなものは彼女の中にはないようです。

もちろん、予備校の先生はこの時期いろいろ心配されているとは思います。つべこべ言ってる場合ではなく、どの受験生にとっても追い込み時期であることにはかわりなく、ここは頑張りどころ。でも、その頑張り方は人によっても違うし、例えばめちゃくちゃ頑張って「最難関」に行くことが、その子にとって「幸せな事」とは違うはず。そういうところのバランスを自分なりに考えられるようになったんだと思います。カウンセラーの先生にも「それでいいんだよ」と言ってもらえ、ホッとしているようです。

「高校受験をする頃、あんなに勉強に集中してやれたのは単に承認欲求からくるものだったかもしれないなと思う。今はあんな勉強の仕方できないから『さぼっているのかな?』と思うこともあったけれど、そうじゃない。やるべきことを見極めて、自分なりに努力を重ね、実力をつけてきたと思える。それに、幸せの感じ方も以前とは違ってる。地位や名声のようなもろい「幸せ」よりも、もっと大切なものがわかるようになり、ずっと気持ちが楽になったと感じるるな。」

そんなことを話してくれました。
他人に流されず、自分の大切なものがわかっている。そして、自分のことを人任せにせず、自分で考え行動することができる…

一年の休学と、そこから美大予備校生として過ごしてきたこの数か月を通して、大きく娘が成長したことを感じています。一度思い切ってたちどまる時間をプレゼントできたことは、本当によかったなと思います。

さて、来月に入るともう受験がスタート。力を出し切れるよう、心も体も整えて準備万端で臨んでほしいです。

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