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#22 次はないよ。

#今日の学校  3/9

家族写真を撮ってほしいと言われてから、いろいろと考えた。

残酷なもので、時間は過ぎていく。
土の中で何かにガチーンとスコップが当たった瞬間変な達成感があった。「こうじゃないかなぁ」「コレか!?」となんとか見つけたのは前日の夜。

いろんな兼ね合いでコレを出せなかったが、シンプルに実力不足のせい。悔しい。
でも、この考えた時間はムダにはならない。いつか出せるかもしれないし、出せずに死んでも一緒に棺桶に入ってくれるだろう。
燃えるものであってほしい。

子供が3人、親2人。
この家族構成の方々が3組。
総勢15人。
ご親戚同士なのでとても賑やかだった。
続け様にパパパ、と撮る。
はははー、と笑う。
残酷なもので、たのしい時間はあっというまに過ぎた。

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こりゃあ…ずいぶんと寂しい気持ちになるんだなあ。

いいなあ、くらいに娘とねこが写る写真をずっと壁に吊るしていたけど、最近なんだか救われた節がある。

その時のたのしい記憶もいいけど、ずいぶんと時間が経ってからなにか、米粒のような糧っぽいものになっていれば、うれしいなと、おこがましくも思う。

子供たちの1人が、「学校卒業するときに友人と撮ってほしいな」と、つぶやいたと聞いた。
なんていうか、ありがたいなあ。


おかげさまで、生きていけます。