マガジンのカバー画像

はじめての小説

36
運営しているクリエイター

2021年1月の記事一覧

第六章 物語の始まり #02帰り道

第六章 物語の始まり #02帰り道

帰り道、まだ帰りたくないなと思いながら駅へ向かっていた。もうすぐ駅に着きそうな時、「お腹すいた?夜ご飯食べて行こうか?」と聞かれた。私の心が読めるのかと思うくらい、いつもいいタイミングで言ってほしいことを言ってくれる。心が読まれるのは少し恥ずかしいので、考えるフリをして間を取って「はい。」と答えた。

お店はいつも彼が決めてくれる。私は優柔不断だから、そういうところ助かっている。焼き鳥がおいしい居

もっとみる