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はじめての小説

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2020年6月の記事一覧

第五章 夏の始まり #03彼の家へ

第五章 夏の始まり #03彼の家へ

高田さんの家に行く日、何を持って行ったらいいか分からなくて、とりあえず参考書だけ持っていくことにした。待ち合わせは駅の近くの本屋の裏。時間より少し早く着いたので、本屋で立ち読みしつつ五分前に本屋の裏へ向かった。四分前、三分前、、時間が近づくにつれて心臓の音が大きくなっていく。すると、高田さんからメールが届いた。「ごめん、ちょっと遅れる!ほんとごめん!」緊張して損したわ、でも少し気持ちがほぐれた。「

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第五章 夏の始まり #02幸せのお裾分け

久しぶりに高田さんから連絡が来た。「久しぶり〜⭐︎勉強は順調???」テンションの高いメール、、⭐︎使うとかすごいな。でも、嬉しい。こちらが浮かれていることを悟られないような文章を考える。「お久しぶりです。勉強は何とか頑張ってます!」うん、これで良し。送信ボタンを押す。今回は割と早く返信が来た。「それは良かった〜。良かったら息抜きに会いませんか〜?」、、!まじか!またもや平静を装って返信を打つ。「い

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