第五章 夏の始まり #02幸せのお裾分け

久しぶりに高田さんから連絡が来た。「久しぶり〜⭐︎勉強は順調???」テンションの高いメール、、⭐︎使うとかすごいな。でも、嬉しい。こちらが浮かれていることを悟られないような文章を考える。「お久しぶりです。勉強は何とか頑張ってます!」うん、これで良し。送信ボタンを押す。今回は割と早く返信が来た。「それは良かった〜。良かったら息抜きに会いませんか〜?」、、!まじか!またもや平静を装って返信を打つ。「いいですね〜ぜひ(^^)」なるべく短くさっぱりとがポイントだ。「お、やった〜!じゃあ、うちに来ない?良かったら勉強教えるよ。」いきなり家ですか!これって脈アリだよね?何も思ってない人を自分の家にあげないよね?というか、年上の男の人の家に行くとか大丈夫かな??嬉しいけど、不安、嬉しいけど、不安、嬉しいけど、、、そんなことを考えてすぐに返信することができなかった。とりあえずマッツンに相談してから返信しよう。

マッツンに連絡して、相談したいことがあると伝えると「いいよ〜私も話したいことあるし!」と。もしかしてリョーヤンと何かあったか?と思いつつ、マックに向かった。「リョーヤンと付き合うことになった!」やっぱり!「良かったじゃん〜本当にうれしい〜!」「いろいろ相談乗ってくれてありがとね〜!」好きな人と好きな人が一緒になることってこんなに嬉しいんだと、この時初めて知った。幸せな気持ちになって、私も相談することにした。「やったじゃん。確かに家に誘うって何かね、、でも、一回行ってみたらいいんじゃないかな。そこで距離が縮まるかもしれないし、チャンスじゃない?」自分でもそう思ってたけど、やっぱり人にそうやって言ってもらえると一歩踏み出す勇気が出るものだ。「そうだよね。ありがとう!」その日の夜、高田さんに返信した。「返信遅くなってすみません。勉強教えてくれるんですか〜?お願いします!いつにしますか?」勉強なんて教える気がないような気がしたけど、まぁいいや。来週ついに高田さんの家に行く。

マッツンと話した日の夕方、リョーヤンに会った。「聞いたよ〜おめでとう。」と言うと「うん、ひろちゃんありがとね。」とクールなリョーヤン。よかったね、リョーヤン。

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