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12. 入院中の手続き、検査雑感

 入院中に記憶に残る検査のシーンとして、レントゲンの回数は格段に多かった。入院中は繋がっているものが多い上に体力低下があったので歩けるのだが車いすで階下に移動していた。 思い起こすと初期の頃、一度だけレントゲン機器が病室に来てくれて病室で撮影した。最近はそういうこともできるのだと感心したが、考えてみると歯科等でも座ったまま撮れる時代であるし、X線写真はすぐに診察室へ映像が送られるので時代の進歩を感じる。病院の一角が大きなフイルム画像で埋まることもなくなった。 あれ、不思議なのですが、「息を吸って、止めてください」「楽にしてください」のタイミングが想像より早いので、ちゃんと撮れているのかなと心配になる。また、それに合わせるための呼吸がちぐはぐになる。

 CTは、造影剤入りも多く撮った。身体に薬剤が入って身体が順にポカポカしてくるときは、自分の毛細血管を体感でき、不思議な感覚だ。子供の頃読んで怖かった透明人間をなぜだか思い出す。ラストシーン。殺された透明人間が毛細血管から白く見えてくるシーンがトラウマのように頭から離れないのだが、自分が透明人間になる時や、見えてくる時に多分こんな気持ちなんだろうと想像したりする。

 それぞれの検査室に行く時に、大勢待っている血液採取の大きな待合いの前を通る。外来患者と入院患者の目線の違いや待ち時間のなさを思う。血液検査に至っては、血液を病室でとるのだが不思議と朝の5時過ぎだった。夜勤の看護師の朝の仕事になっているのだろう。主治医や、サブの医師の回診も外来が始まる前のことも多く、医師の過労勤務時間が若干心配になった。

 入院部屋の移動をベッドに寝たまま移動した時は、動く天井を眺めながら病人らしさを味わった。

 と書きながら、ほらほら、脈絡なく思いつきで思い出を書いているぞ〜と感じる。

 整理して構成を考えて書けばいいのだが、今はそこまでの気力がないのだ。

 思いついた項目で、資料のあるものは、突然整理しようと思っています。

 入院にあたって、職場の休職規定を確認して総務に対応して頂いた。まず、有給消化して他に有給の休職期間があった。有り難い。

 本当は復帰見込みの職員向けなんだろうけれども、自分から復帰できないでしょうとは言わないし、聞いても来ない。そういう時代だ。がん治療も日進月歩だから。

 その期間の後は、傷病手当受給へ移る。退院したら自分で若い頃から入っている生保の入院補償申請をする。
 他に医療の限度額オーバー分の申請をしなくてはならない。通常、入院中は認定証申請をしておいて、認定証の提示で事足りるが、退院したら限度額以上の支払いの返金に目を光らせないといけない。認められるものと認められないものがある。特に、薬も合算しての 21,000円枠は重要だ。

 復帰できない見込みが濃厚になってきたら退職時期を検討しないと直接の上司を悩ませる事になる。流れが見えたところで、僕の後任を異動対応してくださったので既に戻るところはないが、動けるようになってから考える。

 入院時の書類に、長期入院は付加料金がかかるという確認書類がある。
 同じ病気での入院で、通算の入院期間が180日を超える場合は入院基本料が高くなる。なお、この入院期間には、他の病院・診療所の入院日数も通算される。退院後、3ヶ月以内(悪性腫瘍の場合は1ヶ月以内)に再入院で、以前までの入院日数が通算されるようです。
 1日あたり、入院基本料の15%が保険の効かない自己負担扱いとなるらしいので、なんだか高そうで、少し気になりますが、結果的には121日での退院で、自宅で過ごしてもう2ヶ月になるのでリセットになっていると思います。
 給与がなくなるので、収支は気になります。

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