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社中の初稽古 穏やかな日々への祈り

私が通っている表千家茶道の稽古場での初稽古がありました。
通常は新しい年を迎えられたことへの祝いとして、年のはじめに釜をかけることを「初釜」といいますが、今年は諸般の事情により初稽古が行われました。
元日に能登半島地震という大災害が起こり、皆さんお祝いごとをできる心持ではなく、初稽古という形で集まることとなりました。

表千家家元の初釜では毎年、元伯宗旦筆「春入千林処々鶯」の掛物が掛けられます。私の社中でも、家元のしつらえになぞらえて先生がご準備なされています。

春入千林処々鶯 (春入りて 千林に処々 鶯)
春になりところどころに鶯が鳴いている

毎年同じように春は訪れる。日々、様々なことが起きるけれど、新年を迎えることを、今年も変わらずにできたことの喜びを感じました。
震災で見慣れた風景が一変することを目の当たりにした新年。いつ何が起こるかわからないと、身に染みて感じました。
こうして社中の皆さんと集まり、新年を迎えたことを共有して、顔を合わせることができたことに感謝します。




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