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障害があるとかないとか…

臨床心理士というお仕事をしていると、
「この子は障害があるんでしょうか?」という親御さんや
「障害特性のせいで不登校になっているんでしょうか?」という先生に
よく会うことがあります。

障害があるかもしれない→ちゃんと生きていけるのか心配

不登校→原因を知りたい

と、気になってしまうのは分かるのですが、

心配や原因探しばかりをしていると、
親子さんも先生も、もちろん結局は本人が、
どんどん苦しくなるな~と思うことがあります

『障害』『不登校』というコトバでその子への対応を考えていくと、視野が狭まってしまい、いい案が浮かびにくくなるものです

『障害』には種類や段階や様相があるし
それは『不登校』も同じで
多くはグラデーションだと思いますし(身体障害であっても、できることはみんな違いますから)

どんな子なの?何が好きで何が嫌いなの?
どんなことなら喜んでやるの?
進んでまではいかないけど、できることって何?
結局、どんなことがしたいの?何になりたいの?

という、
『ひとりの人として』対峙しながら

掘り下げていくと
初めて、その子の強みや、目標になりそうなことや、今できそうなことがわかってくるものです

そうすれば、関わり方の案がいくつか挙がるようになります

それをひとつひとつ、試して、うまくいったら続ければ良いし、不味かったら他の案に切り替える

その繰り返しで、段々といい方向に進んでいくんじゃないでしょうか

今までより楽に過ごせるようになったり

自己主張するようになったり

他にも変化があるかも知れません

それを見守るのが、とても大切だと思います

『障害』や『不登校』に囚われず
その子をひとりの人として見て、向き合って、関わっていきたいな〜!

その視点をみんなに伝えていきたい!と思って活動しています





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