2021年読書記録

昨年2021年は、本を129冊読みました。130冊にしたかった!中途半端。
その前の2020年は100冊。今年も100冊は超えられるように読んでいきたい。

129冊読んだと言っても、有名どころやヒット作を読んでいるわけではない。もらった時代小説が大半です。

全129冊はこちらから、もし、よろしければ。
https://bookmeter.com/users/1269880

その中で印象に残った本の感想を下記に。
決してお薦めではなく、印象に残ったというものです。

・たゆたえども沈まず/原田マハ
泣けて泣けて、鼻をかみながら読んだ本。ゴッホと弟テオドルスの憎悪と愛と信頼。画商・林忠正と助手・重吉との友情。フィクションではあるけど実際の人物が出てくるので、勉強にもなるしゴッホの人となりが感じられる。浮世絵を通じて日本を誇れる。

・五年の梅/乙川優三郎
短編集。どの物語も、江戸の片隅に暮らす者の悲しみや葛藤、それでも生き抜こうとする思いが溢れていた。「小田原鰹」の夫婦それぞれの想いは、もし最初どこかでうまく行っていたらと思ってしまうが、行き着いた各々の暮らしが幸せなのだろうと切なくなる。それでも希望はある。「五年の梅」は、あぁ良かったと本を閉じることができた。山本周五郎賞受賞作品。

・火定/澤田瞳子
凄まじい物語だった。天平の時代に蔓延した天然痘。パンデミックに翻弄される医師、患者、悪事を働く者たちの様子は、いまのコロナ禍に通じるものがあるなと感じた。地獄でも最後心を支えるのは正義であると信じたい。

・深い河/遠藤周作
インドへと向かう人々。それぞれの心に秘めた後悔や想いがガンジスに流れていく。正義と悪が曖昧に佇む宗教観と、悩みながらもイエスのようにありたい大津、それを肯定できず蔑みながら求めてしまう美津子。どの気持ちも辛くいたたまれない。でもそこに確かに大きな河があり全てを飲み込んでいく。

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