indirect関数の使い方 EXCEL
indirect関数で部門別データ一覧表を作る。
どういう関数なのか?
indirect関数は、セルの指定【シート名!A1】という形で使用しますが、
のそれぞれの要素を変数で指定できる特徴があります。
部門別損益管理、予算管理でよく使われる関数です。
若干ややこしい関数なのでExcel中級以上の方なら理解できると思います。Excel初心者が無理に活用すべき関数ではないでしょう。特に1つのファイルを複数人で使い回す場合、この関数を編集することができずに困る場合があります。
どんな場合に使うのか?
前提:各部門で共通のexcelデータフォーマットを使っている場合に活用できます。
会社の損益を分析(部門別に見る)するような場合です。
月次決算などでは、経営者から「1シートで各部門の数字を一覧表にした資料が欲しい!」と言われる場合があります。そんな時に使えます。
indirect関数を使わない場合、ファイルから該当箇所のセルを数式で指定し、数字を持ってくることが考えられますが(例:='事業部A'!A1、='事業部B'!A1 など)、部門の数が多いと骨が折れますし、数式に統一感がなく、指定セルの誤りがあり得ます。
indirect関数を使えば、少なくとも、上記のシート名部分を変数とすることができ、オートフィルで一気に数字を持ってくることができます。
例えば、以下のように、社内の各事業部から売上高、売上原価、粗利の数字を1枚にまとめる場合を考えます。
A列に事業部名一覧を入力し、
C列に数式を入れています。【INDIRECT($A6&"!B4")】
$A6 の所で事業部シート名を指定していますが、変数となっていますので、下方向にオートフィルすれば、その事業部の数字を参照できることになります。ここではセルB4が【通期売上高】の場合としています。
また、事業部ごとに共通フォーマットを使っているならで、売上高、売上原価、粗利といったセル位置は共通と思いますので
ので、それぞれのセルは固定で入力するようにします。
実際にC~E列を選択し、下方向にオートフィルした場合はこのようになります。これは、このファイルの他シートの値を参照していることになります。
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