詩|asphalt jungle
アスファルトジャングルを
生き抜くには
飢えていなければならない
エアガンを小脇に抱え
応戦する準備は万端で
カーステレオは最大音量に
気が済むまで
口喧嘩をし
下剋上を待つ
腰巾着でいるのだ
サイコパスでいるのも一つの手で
知らず知らずに
荒んでいく自分を
世間に溶け込ませていくしかない
そんなことをしてまで
立ち続けることに意味があるのか
血眼になって
爪を割ってまで
てっぺんを目指すことに
どんな意味があるのか
なんてこと考えるのは
にっくきあいつを
抜いてからでいい
寝転んだまま
野原にいるような
鼻につく兎なんか
膝まづかせてやる
ふいに空を見上げた
平坦な壁の向こうに
放物線を描いた
真新しい虹
見慣れたはずの空が
昔どこかで打たれたような
メランコリーを吹き飛ばすほどの
モルヒネみたいな虹色で染まっている
休んで
ゆっくりしてはどうですか
余計なお世話だ!!!
楽をしたいなら
理由をつけてすでに去っている
累進課税の税率が
レイリー、君を越えるまで
ロマンチシズムは捨て去って
私はどこまでも
をいかけるぞ
絶対に、負けるも「ん」か
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