加藤 猿実(Sarumi Kato)
一度は諦めた青春の夢を実現する挫折と再生の物語。 二十一世紀最初の年、メンバー全員の大学卒業と同時にデビューしたフライハイ。 実力は折り紙付きだったが、デビューから僅か半年後、第1回東京ベイ・ジャズ・フェスティバル出演の直前に解散し、ボーカリストのELICA一人が音楽の世界に残った。 それから四半世紀近い時が流れ、ELICAの病をきっかけにそれぞれ別の道を歩んでいたメンバー五人が再会。様々な障害を乗り越えて、もう一度バンドとしてステージに立つまでの道のりを、リーダーでベーシストのハカセの視点から描く。 オンライン小説投稿サイト「NOVEL DAYS」にも掲載中 (書影画像はAIによる生成画像をPhotoshopで加工したものです)
はじめまして。加藤猿実(かとうさるみ)と申します。 画像は愛車シトロエン。年齢は高めですが心は少年。(^^) noteを始めてからずっと「自己紹介」が更新できていなかったので、アップデートさせていただきます。 加藤猿実はペンネームです。 コロナ禍の2020年から小説を書き始め、講談社主催のNOVEL DAYSに20作以上投稿し、4年間で40万PVを超えるほど多くの方に読んで頂きました。そのうちの何作かはnoteにも掲載中です。 noteでは小説だけでなく、実社会で長年
第1話 ジャム・セッション 二人目の妻と別れてから、ハカセは三鷹駅北口にある職場の真向かいのマンションで一人暮らしを始めた。 金曜の夜はノー残業デーと決めていたが、スタッフ全員を帰らせた後、一人クロアチアの医療機器メーカーに送る資料に目を通すためにオフィスに残った。 仕事を終えた頃には外はすっかり暗くなっていたが、外食する気にもならなかったハカセは、真っ直ぐに帰宅して冷蔵庫にストックしてあった冷凍パスタをレンジで温め、レタスとアボカドとミニトマトのサラダを添えて、グラス一
1994年5月1日はアイルトン・セナ・ダシルヴァが亡くなった日。今年で30年になります。 昨日は沢山の方がSNSでセナのことを取り上げ、またマスメディアでもセナの思い出を語ってくれた方がいたようですが、私も書かずにいられなくなって今この記事を書いています。 あの日、ちょうど日本では日にちが変わったくらいの時間に、私も他の多くのF1ファンと同じようにテレビの画面を食い入るように見つめながら、どうか生きていて欲しいと祈っていました。 でもあの瞬間——イモラサーキットのタンブ
伊藤沙莉さん主演のNHK朝ドラ(連続テレビ小説)『寅に翼』が面白い! 沙莉ちゃん自身や脇を固める俳優さんたちの演技も良いですが、吉田恵里香さんの脚本がよく出来ているし、NHKにしては(失礼)テンポの良い演出が15分という限られた時間を上手く活かしてます。 このドラマをきっかけに知ったことですが、モデルになった三淵嘉子さん——戦前に日本初の女性弁護士となり戦後日本初の女性裁判官になった方——の生き方がカッコいい! 残念ながら21世紀の今、日本の女性の地位は146ヵ国中12
山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』がアカデミー賞の視覚効果賞を受賞したことは、日本国内でも大きな話題になったが、我が家にとってもまるで親戚が栄誉を受けたような喜びだった。 19年前、山崎監督の3作目になる『ALWAYS 三丁目の夕日』が日本アカデミー賞を総ナメにしたときは、「アルジャーノン一家より」と書いた家族全員の寄せ書きを白組の監督宛にファックスした。 「アルジャーノン」というのはその頃の私が使っていたHN(ハンドルネーム=スクリーンネーム)だ。 ちょうど四半世紀前の1
Mac Userのみなさん、Macに興味や関心をお持ちのみなさん、こんにちは。 前回、「Macのこと 001」を書いたのが去年の6月ですから、なんと9ヶ月ぶり! もはやカムバックと言っても良いほど長〜く空いてしまいましたが、これからは少しペースを上げて書かせていただきます。 今年2024年1月24日にApple Macintoshは誕生(発売)から40周年を迎えました。(拍手) 人間で言えばMacも中年の域に達したことになります。 残念ながら誕生日にも誕生月にも間に合いま
初めて一人で映画を観に行ったのは小六の時だった。それから半世紀以上、沢山の映画を観てきた。 だから好きな映画監督も沢山いる。 キューブリックやスピルバーグから、スパイク・リーやコーエン兄弟、ドゥニ・ヴィルヌーブやクリストファー・ノーラン……書き出したら50人くらいの映画監督の名前が並びそうだ。 でも、数ある映画作品の中で最も印象に残っている一本を挙げるとしたらショーン・ペン監督の『イントゥ・ザ・ワイルド』になるだろう。 映画館で観て号泣した。 最後のシーンで? いや、実は
解説 オンライン小説投稿サイト「NOVEL DAYS」に投稿して比較的読者の方の評価が高かった2000字短編小説。 実は私の実体験に基づく私小説です。 父 父が最初に家を出て行ったのは私が四歳のころ。 両親が離婚となれば、長男の私は父方に引き取られる約束で、私は父の実家にしばらく預けられた。幼かった私に父の家出の記憶はないが、伯母に手を引かれながら連絡船から眺めた航跡波や海面の泡沫と、言い知れぬ不安が心の奥底に残っている。 父は気難しい人だった。だから家族はいつも父
解説 オンライン小説サイト「NOVEL DYAS」で、2020年8月に「2000字ホラーコンテスト」の選外佳作に選ばれました(選外なのに選ばれたって変ですね) 首都高速湾岸線を常軌を逸したスピードで走るGT-R。「ステルス」と渾名されるその車は絶対に捕まらない。やがて、ランボルギーニのパトカーとカーチェイスを繰り返すようになった。 そのドライバーは……? 湾岸チェイス どんなスピードで走っていても絶対に捕まらないクルマがある。 一見したところR35型のGT−Rだが、マ
解説 一人の女性の人生をテーマに、間もなく還暦を迎える息子の視点から描いた短編小説。 全12〜14話を予定しています。 オンライン小説投稿サイト「NOVEL DAYS」にも連載中。 (タイトルグラフィックにはMicrosoft bingとAdobe Photoshopの生成AIを利用しています) 第1話 慈しみの子 あの憂鬱なバレンタインデーがまた巡ってきた。 ちょうど一年前、些細なことで言い争いになった末に妻は浜松の実家に帰ってしまった。それ以来、彼女はずっと戻っ
さて、今回は予告です。 コロナ禍で小説を書き始めて間もなく4年。 一時は毎日執筆していましたが、2〜3年で息切れしてしまい、今は年に2〜3作がやっと。 講談社のオンライン小説サイト"Novel Days"では、作品数36(うち2作は凍結中)、総合評価数(イイネの数)1,000弱、総合PV数30万台で一年くらい留まってます。 https://novel.daysneo.com/author/Sarumi/ しかしここにきて、温めていた3作を一気に書き進めたいと思うようなりま
Cover Photoでご想像いただけるように私はドラマーです。 若い頃にプロを目指したこともありましたが、24歳で断念して潔くスティックを置きました。それから35年以上のブランクを経て、目眩の病気のリハビリとして再び叩き初めて今年で8年になります。その間にも指の骨折や心臓の病の影響で数ヶ月以上練習出来ない期間もありましたが、この一年は1〜2週間に一度の個人練習と月2〜3回のジャムセッションへの参加を重ね、今年から漸くバンド活動を始めました。その話はまたあらためて。 今日は
こんにちは。 noteに登録してからしばらく冬眠していましたが、これからぼちぼち自分が比較的得意なフィールドのことを書いていこうと思います。 私はMac歴35年のOld Userですが、Macの記事の初回は最新のMac miniに搭載のmac OS Ventura(現在Ver.13.4)のセットアップについて書かせていただきます。 私と同じように、以前のMacから新しいMacにデータを引き継ぐ過程で同じような問題に直面した方のお役に立てれば幸いです。 この先の項目を挙げ
6年前の5月、四国の高松空港に着陸する機内からiPhoneで撮影。 いろいろあった787ですがこの日は何ごともなく到着しました。 注)HD画質でご覧になりたい方はYouTubeで開いてください。
注)プレビューだと画質が悪いのでリンク先のYouTubeでHD動画をご覧ください。 コロナ禍で立川の花火大会も2年連続で中止。2年前にお見舞いに行った病院屋上で偶々持っていたカメラで撮影した動画です。短いですが、クライマックスの部分なので花火見物に行った気分でお楽しみください。