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1分で読める短編小説【自販機の名前】3話/全6話


【自動販売機】
それが私だ。

街が照明を落としても、私は光っている。


どんっ!
七三分けがボサボサになったサラリーマンが、千鳥足で私にぶつかった。


「いってぇな!ちくしょう!なんだぁ…酒も売ってねぇじゃねぇか!」


ガンっ!
サラリーマンは私を殴ってフラフラと行ってしまった。


それでも私は輝いている。


一仕事100円と少しと、ありがとーと、時々理不尽な目に会う。
それが私だ。

・−・−・−・−・

話目(全6話)

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