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円安の今米国大学院留学生はどう生活しているのか?

1ドル136円(2022年7月下旬レート)という記録的円安を記録している2022年。円をドルに変えている学生にとってはなかなか厳しい生活となっています。毎日新聞の記者さんが記事にされましたが、JASSO奨学生は1ドル108円のレートで学費補助が決まるので、相当苦しい状況です。1万ドル分の学費補助が出る場合、108万円もらえますが、現在の相場では136万円必要で、為替差損だけで、28万円も損をしていることになります。これに加え、インフレの影響で食料品、ガソリン価格、電気代が高騰。私が交換留学をした2012年に比べるとはるかに留学生にとっては厳しい状況です。
せっかく留学しているし、筒香選手がピッツバーグにいるので倹約ばかりしていてはもったいないと思うのですが、セーブできるとこはセーブしたい。今回のゆるふわブログでは、橋が落ちた中西部の街で博士課程をしている私のアメリカ生活節約術をお伝えしたいと思います。

1.家計簿をつける
妻のアイデアで始めたのですが、一か月の支出割合を項目ごとに分け記録し始めました。ガソリン価格が高いので、給油回数をどう減らせばいいかと考えていたのですが、毎日のように運転するわけではなく、全体で見るとそこまで支出額は多くないことが判明したので、対策を打つべきは別項目とエビデンスベースの判断ができました。そこそこのパイを占めるのは保険(車両保険・健康保険)でしたが、ここは削れないので仕方ない。

2.家賃を見直す
やはり学生にとって大きな割合を占めるのが家賃。NYやボストンなど大都市に住んでいる人は生活費の中で家賃の高さが一番辛いと聞きます。家賃が少しでも削れると年単位で大きく出費を押さえることができます。私は渡米して半年後からアパートを探していると友人に伝え続けていたのが良かったのか、友人が良心的な大家さんを紹介してくださり、かなり控えめなレートでアパートを借りています。一方でアメリカでは安ければいいというわけではないので、エリアや隣人など家賃額以外の様々な条件を鑑みてアパートを選んでみてください。情報を得るためには、良好な交友関係を築いておくのはとても大事です。

3.携帯を格安SIMに
月々の固定費の中で削れる部分は携帯だなと思い、先月日本で契約してきたSIMからアメリカの格安SIMに変更しました。日本で契約したSIMは月々30ドル強とそこまで高くなかったのですが、家のWifiを多用するし、外でも至る所にWifi環境が整っているので、モバイル通信を使う機会がそこまで多くありませんでした。私が変えた格安SIMはモバイル通信2GB、通話100分、テキスト無制限で11ドル+税という破格でした。こっちで通話を使用するのはカスタマーサポートに電話するときくらいだったので全然この格安SIMでも生きられています。ナビはGoogle mapをダウンロードしてオフラインでも使用できるようにしたので、モバイル通信をする必要もなくなりました。ちなみにWifiは別の階に住む大家さんと折半して使っています。

4.生活用品の調達は中古品
新品の家具や生活用品を集めるのには結構な出費になるので、中古家具を安く購入しました。多用したのがfacebookのマーケットプレイス。特に5月など学生が出ていく時期は、早く引き取ってほしいため、驚くべき価格でものが変えました。中古品の調達には他にもピッツバーグ日本人コミュニティのメーリス、freecycle、友人のツテをたどりました。ebayや家電のオークションサイトを使うのもいいかもしれません。

5.グロッサリーを分ける
安くて美味しいものを買うために、グロッサリーを分けるようになりました。肉はここ、野菜はあっちといった具合に、買うものによって行くグロッサリーを分けています。大量にあっても困らないものは、友人にコストコに連れて行ってもらって買うようにしています。

まとめ
せっかくアメリカにいるので、友人との集まりやパイレーツの試合といった貴重な経験には出し惜しみするべきではないなと思っています。またこの国では安全にもちゃんとお金を出さないといけません。ただ出費で工夫できる部分はたくさんあるので、無理のない範囲で出費を抑えて、学問に集中し、適度に遊び、悔いのない留学生活を送ろうと思います。

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