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超回顧録!ファミマガ #7 『ゼルダの伝説』マニュアル編

ディスクシステムの発売は、『ファミマガ』12月号の発売のあたりには、翌年の1月21日へと延期になっていました。延期の決定と前後して、任天堂との初の打ち合わせとなります。

実際にはすでに、マニュアルのページ数、装丁等は決まっており、徳間書店の中では印刷所等も決定済み。私が参加することになった打ち合わせの内容は、ディスクシステムタイトルとして発売される予定のゲームのプレゼンを受けるというものでした。

私はその場で、初めて「宮本茂」さんと会うわけですが、この当時はゲーム制作者が世に出てくることは、アーケードの世界ではありませんでしたし(唯一、遠藤雅信さんが顔出し、名前出しだった。ただしパソコン系のメーカーでは、顔出し、名前出しはすでに当たり前になっておりました)、宮本さんのお名前も、まったく世に知られていない時期でありました。

ですので、プレゼン自体は淡々と進んでいきます。

まず、初期のゲームイメージを紹介。開発当初のイメージでは、フィールド画面はなく、ダンジョンが連結して先へ進んでいくような感じ。ちょうど『ダライアス』のようなツリーイメージのマップを思い浮かべてもらうと良いかと思います。基本はアクションと謎解きで進んでいく「ダンジョンゲーム」だったわけですね。

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