お母さん、ありがとう。


私は、大丈夫じゃない時に、お母さんが喜んでくれることをする。
肩を揉むのとか、足踏みマッサージとか、置きっぱなしのエコバッグを畳んだりする。それでお母さんが喜んでくれたら、「私が居てよかったでしょ~」って冗談めかして言ってみる。
そうすると、お母さんはいつも「うん、さりこちゃんが居てよかった」って笑って言ってくれるから、私は大丈夫になれる。私が居てよかったって何の迷いもなく言ってくれる人だから、私はいつもお母さんの隣に居たい。

大丈夫じゃないってお母さんには一番言えないけど、私のことを一番大丈夫にしてくれるのもいつだってお母さんなんだ。お母さんはいつも何にも知らないままで、私のことを大丈夫にしてくれる。ありがとう、お母さん。

私の大丈夫じゃないところは、お母さんにはどうしても見せたくなくて、だから、このありがとうを、私の大丈夫じゃない根っこごとお母さんに伝えることは一生ない。それでも、誰かに聞いてほしくてここに書いてみた。私のお母さんはとっても素敵なんだよ。読んでくれて、ありがとう。




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