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陽性反応が出た今、伝えたいこと。

こんばんは。さらです。
お久しぶりですが、今この世に周知すべきだと思い、
この場を借りてお話したいトピックスをスタートします。

日本を、世界を騒がしている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。
私含め、周囲の友人、職場でも感染者のいない日々が12月14日まで続いていたところ、突然の出来事でした。
表題通り、先日私はPCR検査を行ったところ陽性反応が出てしまい、現在は療養期間として安静に過ごしております。PCR検査を受けるまでの過程、症状等、実体験を元に体験談として皆さんにシェアさせていただきます。

※症状には個人差があり、病院により診察方法も異なるかと思われますので、一参考までにお読みいただければと思います。

38.8℃の発熱

12月15日の朝、今日も出社しようとアラームで起きると、これまで味わったことのない倦怠感、そして身体のほてりとギスギスした喉の痛み。そういえば、昨晩頭痛もあり、勝手に疲労のせいにしてたっけ?
アラームを止め、すぐさま体温計を。すると、38.8℃の表示。
毎日どのチャンネルでも展開されているコロナの感染者数が頭に浮かんだ。もうここからは、覚悟の上で前に進まないと。そう自分に言い聞かせながら、職場への報告を行い近所の病院を予約した。

”コロナではない“その言葉への不信感

病院は内科の予約が取れたので、当日午前中にかかりに行くことに。
発熱していることは事前に伝えていたため、待合室は別部屋を用意された。問診票を書き、院長先生を待つ。
およそ10分後だろうか?口を開け、喉の腫れを診ていただき、首の痛みを確認すると「これは扁桃炎だね〜。薬を出すから、それで2、3日経過を見てみようか」とのこと。
咄嗟に出たのは「インフルエンザとか、そう言った検査はやらなくていいのですか?」という単純な疑問。物凄く先生から避けられている感覚があったので、『これはやったから大丈夫』という安堵を私は求めていたのだと思う。
「まあ今インフルは流行ってないんだよなあ。…まあ、やっとくか。準備してくるから少し待っててくださいね。」という院長先生。こんなんで大丈夫なのだろうか。とにかく不安に感じた瞬間だった。
検査結果は陰性。元々いただいたように、処方薬を服用し、2、3日後まで経過をみようと試みるのだった。

症状は平行線。不安に襲われる1日目

処方薬は、鎮痛剤、解熱剤、抗生物質の3種を1日食後に3回服用するものだった。
病院にかかった当日の晩だが、とにかくが下がらない。とはいえ服用してみたばかりなので、一晩上がりきったら下がるだろうと翌朝まで経過を見ることに。

発熱から2日目。体温計を手に取ると、38.6℃の表示。
「ああ終わった。インフルだったらいいなあ。仕事とか、諸々どうしよう。関わっている皆さん、ごめんなさい。」体調面だけでなく、精神的にも少しやられていたのだろうか、涙が止まらなかった。
頭のどこかで『私は無症状感染者で、既に感染しているはず。』と思い続けながら最低限行うべき対策を取り、過ごしていた日々をちょっぴり憎みもした。

「もう1か所、病院行こう。ここがいいんじゃないかな?」そう言ってくれたのは同棲中の彼だった。
『PCR検査を受けなければいけない』と頭では分かっていても、その後、いつどこでどういう状態になるのかが分からない不安から、体が動かなかった。
悩んでいても仕方がないと、勧めてくれた病院にもかかることに。当日予約はすでに埋まっていたが、順番待ちさえすれば検査も受けられるとのことで、早急に病院へ向かう。

病院で行った検査は2つ。インフルエンザ検査とPCR検査(鼻腔前庭ぬぐい液)。
インフルは陰性との結果が出たが、PCRの結果は翌日になるとのこと。陽性であれば電話、陰性であればメールをするとのことで、その場は終わった。
病院によって対応は異なるようで、システム内やメールで連絡をいただける病院もあるらしい。(ちなみに同棲中の彼は濃厚接触者にあたるため、PCR検査を別の病院で受けていましたが、システム内で完結していた様子でした。彼はなんとか陰性となり、現在は自宅で過ごしています。)

AM6:50 最も憂鬱な電話連絡

まだベッドで眠りについていたところ、1本の電話がかかってくる。
昨日かかった病院からの電話だった。「PCR検査の結果、陽性反応が出ました。」別途、保健所から療養についての電話をするので、待っていてほしいとの内容も含まれていた。
ネットやニュース等では、たらい回しにされるであったり、待ち時間が長いであったり、ネガティブな情報も目立つかと思うが、私はそこまで不安は感じず、むしろ丁寧に都度電話をくださり、保健所や医療機関の方々の工数が心配になったほど。

その後、保健所からの連絡もあり、翌々日にはホテル療養がスタートすることに。ちなみに軽症状の方は基本的にホテル療養になるらしく、保健所の方からの30分程度のアンケートをもとに、手配してくださった様子だった。
そのアンケートの中では、感染経路を確認する内容もあったのだが、直近大きな外出や遊びもしていなかった私は通勤中ぐらいしか思い当たる箇所はなく、感染経路不明に至っている。

現在はホテル療養にて安静に過ごしています。

慣れないビジネスホテルで過ごしている日々だが、とにかく快適で、現在は症状も落ち着いている。
入所前日(発症から3日後)には既に熱も下がっていたが、簡単にその後の症状についても留めておきたいと思う。

入所初日(発症から4日後):喉の痛み(少々強め…)、鼻水鼻づまり
入所2日目(発症から5日後):喉の痛み(だいぶ引いてきたかな?)、鼻づまり(少々強め)、鼻水味覚/嗅覚障害に気づく(鼻づまりが酷いのかと思い勘違いしていたが、看護師に相談したところ、コロナウイルス特有の症状だろうとのこと。)
入所3日目(発症から6日後):嗅覚障害鼻水(ほんの少し)

嗅覚障害とはこういうものなのか…と、体感してやっと、不安に襲われる感覚があった。上に記したように、鼻づまりの症状も出ていたので、単にニオイを感じづらくなっているだけだろうと勝手に思い込んでいた自分がいたが、何を食べても美味しく感じず、「甘さ」「辛さ」「しょっぱさ」のような感覚のみが舌に乗っかる感覚だった。
これまで私は一度も感じたことのない、とにかく不思議な感覚だが、いつか治るだろうと信じて、今は療養に努めている。

世代に関係なく、全ての方に伝えたいこと。

多くのニュースでは、若者の意識の低さが特集されているように感じるが、本当にそうなのかもしれない。現に、私のような20代が感染者として療養していることもあり、大口をたたけないのは重々承知です。
ただ感染してしまった私から、現在、健康体で過ごしている皆さんに伝えたいこと。『今後の明るい未来のために、今は自粛に努めてください。』

また友人と居酒屋で気にせず飲みに行きたい。また店員さんとお喋りしながら、自分に合うファッションを見つけたい。またお給料を少しずつ貯めながら、海外旅行に行きたい。またマスクのない、笑顔の分かる写真をみんなと撮りたい。
私にはこんなにやりたいことがあります。皆さんはどうでしょう?
『今も飲みに行けてるからいいや~』ではなく、意識を少しずつ変えることで、ひっ迫している医療の現場をあなた一人ひとりの力で変えられるのかも。と考え直してみてほしいです。

この療養期間、無事に治ったらどう医療現場を救えるだろうかと、幾度となく考えましたが、医療資格のない私たちには現場に飛び込み、現場を救うことは難しいのです。他の形を探すのはもちろんですが、まず私たちにできることは『密を防ぐ。自粛する。』こちらを念頭に2020年という年末を締めくくっていただきたいなと思います。

最後に、この場を借りて医療従事者の皆さまに感謝をお伝えできればと思います。
微力ではございますが、このnoteがきっかけに、少しでも多くの方がコロナ対策に努めてもらえたらという思いで記させていただきました。
ひっ迫状態にある医療現場とのことですが、どうかご体調にはお気をつけてお過ごしいただきたく思います。

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