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愛されていない証拠集め

こうした方が愛される、愛され女の6ヶ条、こんな女は嫌われる!など、ネットにはいろんな男性心理が溢れている。男性心理を知るのはもちろん大切なこと、でもそれよりもっと大切なことがある。

「私は、何もしなくても愛されているのがデフォルトである」

という考えだ。

何もしなくても愛されているけど、もっと彼を幸せにしたいから愛しやすいアプローチで2人が幸せな時間を過ごそう、という心意気はとても素敵だが、「今の私は愛されていない」や「そのままの自分は愛されない」から、勉強しよう。という行動にはストップをかけたい。

努力しないと愛されないって、誰から言われた?どんな時にそう思った?

愛され女子の○ヶ条に定義されている絶対条件は「自分はそもそも愛されているに決まっている」というベースだ。それを打ち砕く男性は、相手にしない。

「いつでも笑顔」「我慢しない」「素直」「見返りを求めない」「連絡に拘らない」こんな条件全て、「自分は愛されている」という前提でしている行動が全て男性を幸せに、愛し易くさせているだけのことだ。

自分はこれをしないと愛されないのだ、という前提で、いつでも笑顔でいても、我慢しなくても、素直でいても、見返りを求めず、連絡にこだわらないとしても、いつか限界がきて爆発する。

なぜか。それは「愛されていない証拠集め」をしているからだ。

愛されている前提の女性は、笑顔になれない日も仕方ないと思っている。どうせ愛されているから、仕方ないときも受け入れられるし、仕方ないと思うから、楽しい時は自然と笑顔でいられる。でも、愛されていない前提の女性は、笑顔になれない時を自分で許さない、そうしてしまうと愛されないからだ。そうして、無理に笑顔を振りまいて愛されないと過剰に反応する。「笑っていても期待していた愛がもらえない、私はやっぱり愛されないんだ」と。

愛されない前提だから、無理をして愛され女子をやって愛されようとする。だから期待に応えた反応がないとひどく落ち込んでしまう。

あなたは愛される前提でそのまま生きてれば、件の○ヶ条は自然とやってしまっている。できなかったのは、「私は愛されていない」と思っていたからだ。ただそれだけだ。

逆を言えば、愛されていると過ごしていて、笑えなくても、我慢しても、それは「させられていること」ではなく「愛されている自分が、そうしたくてやったこと」になる。この違いはとても大きい。

あなたは愛されるために、何もしなくていい。それは、愛と引き換えに我慢して自分を変化させている行為だからだ。それで愛されたとしても、あなたは納得がいかない。嬉しいのに、どこか違和感がある。それは自分が愛されるためにしたことで、したかったことではないからだ。

愛されていない前提は、いつも愛されていない証拠を集める。どれだけあなたを好きで動いてくれても、たった一つ会えない日があると愛されていないと落胆する。あなたは、友達に対してもそうだろうか。会えない日もあって、連絡が遅い時があっても、友達から愛されていないと思うだろうか。友達が自分を好きである、と思っている時には全てのことに寛容になる。むしろ、友達が自分のペースをもち、依存してこないことに安心する時すらあるだろう。前提とはそのくらい世界を変えてしまうものだ。

その前提は、いつからあなたに生まれたものだろう。それを感じてもいい。

一つ大切なのは、「愛されていない」前提を与えたのは自分であるということを認識すること。

異性に愛されない自分、好きになったら、そこから愛されなくなる自分。その前提を与えたのは自分自身だ。自分自身だから、自分が前提を変える、と決めるだけで事態は大きく動く。前提を変えるためには「私が私を愛しているから、みんなも愛しているに決まっている」と思うこと。自分の味方で、自分を受け入れ、自分を愛していると、成功体験は後から確信として自分の心にひっついてくる。

彼はどんな風に今まであなたを愛してくれただろうか。それがあなたの「当然」である。愛が感じられないときは「イレギュラー」であって、あなたのせいでは全くない。彼には彼の人生があって、愛を与える人も選ぶ権利がある。その権利を与えられないから、あなたに価値がないということではない。一瞬、いっとき、愛を与えられたとしたら、やっぱりあなたは愛されるのが前提なのだ。愛されないと感じる時は、あなたが彼の愛を受け取れるほど、自分に自信がない時。ただそれだけだ。

どうせみんなあなたを愛している。だから、証拠なんて集めて自分を傷つけなくてもいい。傷ついた時には、あなたが一番寄り添って、そばにいるから大丈夫だ。今から事前に傷つく必要なんてない。

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