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過食対策と【おやつカゴ】

認知症の母は、たった今食べたことも忘れます。
そして満腹中枢も故障しているため、ご飯でもおやつでも目の前にあると無くなるまで食べ続けます。

認知症と診断されて間もなくの頃は、それはもう大変でした。

特に甘いものに対する執着心が強く、どんなに食べさせても目の前にあると「それも食べる~!」と。
「お腹壊すから。」と言っても、食べたことを忘れているので「そんなに食べてない!」と怒るし、「ご飯食べられなくなるよ。」と言えば「ろくなもの食べてない!」とか。←これにはさすがにムカつきましたが、不毛な会話になるだけです。

そこで、なるべく母の目につく場所に食べ物を置かないようにしました。
すると今度は、家族が留守の時や夜中に戸棚や冷蔵庫を探して食べたりするようになり、甘いものだと思ったかコーヒー豆の袋を開けていたりしたことも。

なので、それからは食べ物は徹底的にしまって(隠して)、おやつはお盆でお皿に乗せて出すことにしたのです。

すると少しずつ落ち着いてきました。(認知症が進んだとも言えますが。)

もう時間の感覚がない母は、夜も昼もわかりません。
それでも自分がわからないことはわかっていて(ややこしいですが)、空になったお盆を見てあれこれ判断しています。
空のコーヒーカップとお皿を見れば、「ああ、何かおやつを食べたんだな。」とわかるし、お盆に空のご飯茶碗や汁椀があれば、もう寝る時間だと判断してパジャマに着替えたり。

それでも自分でお盆を片付けてしまう時がちょっと面倒。
目の前に何もないので、ご飯もおやつも食べていないと思って催促しに来ることも。
まるで、あのドリフターズのコントの「飯はまだか・・・」状態。
そんな時は「まず、これでもどうぞ。」と、ヤクルトや果物を差し出すとおとなしく戻っていき、そしてそんな催促をしたことすら忘れてしまうのです。

そしてこれ ↓ は、母の【おやつ専用のカゴ】
母の背では届かない棚の上に置いてあります。

蓋付きの籐のカゴ

毎日ここから数個をお皿に載せてコーヒーと一緒に出すのですが、夫や息子もこっそり食べたり、少なくなると足したりしているようです。

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