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介護認定調査の日

今回の介護認定の調査員は、初めて男性(しかも若い!)でした。

いつものように、先に私が一人で話をしました。
現在の母の様子や、困っていることがないかなど。

現在の母について・・・
調「大声を出したりすることはありますか?」
私「無いです。」
調「幻覚が見えたりすることはありませんか?」
私「無いです。」
調「物取られなどの被害妄想はありませんか?」
私「以前はありましたが、今はありません。」

困っている・・というほどではないけれど、数分前のことを忘れるので、下着を取り替えたり歯を磨くことも一人ではできない、そして数か月に1度大荒れする・・などの話を。

それでも、食事もトイレも介助はいらず、徘徊する訳でもない。
話だけしていると、何一つ不自由なく生活しているように見受けられる状態です。

そして母の部屋に移って、今度は本人に質問。
名前や生年月日を元気に間違えずに答えます。
見せられた人差し指☝が描いてある絵も、ちゃんと「指」と答えられました。
寝返りや椅子からの立ち上がりもキビキビしていて、とてももうすぐ90歳になる人とは思えません。

続いて「今の季節は何ですか?」と聞かれた母。
助けを求めるように私の顔を見ながら「は・・・る・・・?」
そして、たった今見せられた人差し指☝の絵を
「さっき見せた絵に、何が描いてあったか覚えていますか?」と聞かれると、
「絵は見ていない・・」

まぁ、普段の母そのものだったと思います。

3年前から要介護1となった母ですが、認知症の症状が少しずつ進んでいるとはいっても、まだ見守れば自分のことは自分でできます。
ですが、これが一人暮らしとなったら、母は一日として暮らしてはいけないでしょう。
何しろ数分前の記憶がないので、何でもかんでもすぐ目の前に準備してあげなければなりませんから。

一人で暮らせなくても要介護1。
おそらく今年も同じ判定になるでしょう。
介護できる人が周りにいるかいないかでも、介護度が変わると聞いたことがあります。

帰りがけにピアノの前を通った時、私が「母に弾かせてみますか?」と言うと、調査員の方が「あ、大丈夫です。終わらなくなると大変ですもんね^^;」と言ったのは、月の砂漠地獄の話をしたからでした。


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