退部した理由。

 公に対しての退部理由は勉強に回す時間が足りない。だった。もちろんそれは全てでは無い。レッスンとかも色々あって大変なのは本当だけど、それはみんな一緒だろう。でも本当の理由はなんだろう。私は深く考えないようにっと思って本当の理由を探さなかった。考えることが増えると、哀しさも増えるから。

 中学校のことを思い出す。1日4時間、ホール練はほぼぶっ通しで9時間、その後も最後まで自主練のために残っていた。きついかったか?当たり前だ。でも凄い楽しかった。嫌な思い出ないかと思ってがんばって考えた、けど何一つ思い出せなかった。大好きがたまらないほどだ。私たちの学年は全部で17人居た。みんなそれぞれの個性を持っていて、合わないペアも少なくなかった。それでも仲は良かった、ありえないくらい一致団結で、居心地が言葉で表せないほど良かった。“部活があるから学校に来ている。”ほぼみんながそうだった、吹奏楽部だけが安心して素で走り回ることができるみんなの心の居場所だったんだ。

今のとこは、私を複雑な人間関係に巻き込み、溺れさせた。同級生と息が合わない。合わせても壁は消えなかった;女の先輩が嫌い。言葉かけてくれるのではなくて表でも裏でも耳にしたくない言葉吐かれる。中学校の先輩とは大違いだ。ずっと“憧れの先輩”の像しか知らなかった私のために反面教材を出会わせてくれたみたいだ。とにかく私はそんな先輩には絶対になりたくないしなるわけもない。私はR先輩みたいな素敵な先輩になるのだ。中学校でそれをやり遂げた自分も後輩に認められていたからね。“私は先輩みたいな人になります!”“先輩が大好きです!ずっと憧れです!”ってね。ああ、涙が出る。

 でも入部していたことに後悔はしてない。一緒にいてすごい楽しい人1人に出会えて友達(多分)になれた。凄い気にかけてくれる優しい先輩1人にも出会えた。彼ら2人が何より大切だった。だから後悔はしてないし、しない。入部していなかったら彼らには出会わなかった。この出会いは私の人生には大きな影響は出ない。でも今出会ったからこそ私の人生の絵に新しい色が付いたのだ。

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