比べて良いのは過去の自分だけ 〜下方比較も上方比較もしない〜(781字)

私達は“比較”から抜け出すことが大切では無いでしょうか。周りの方々が“下方社会的比較”をされる方、“上方社会的比較”をされる方、どちらに分類されるのかを思い浮かべながら読み進めてみてください。自分のことは一番分かりにくいものですが、◯◯◯さん御自身はどちらの傾向が強いでしょう。

人と交流する中で、話した後、もやもやする相手が居ることを感じて来ました。“◯◯◯さんに比べたら全然マシだね”、“◯◯◯さんに比べると私なんて全然苦労してないって思える”、“◯◯◯さんは私より多くのことを乗り越えて来られたから”、“◯◯◯さんは、大変なことを私より沢山経験されている”

このような言葉を発する人は決して誉めている訳では無いのです。下方比較してあの人よりマシ、と安心したり自尊心を保っているのです。だから言われた側はもやもやする。

自慢話が尽きないケースも似たような心理でしょう。常に下と思える人と比べては、学歴自慢、グルメ自慢、引いては子や孫の優秀自慢etc.が止まりません。しかしそれは現在の自分自身に関する話題や自信のある分野が無い裏返しとも言えるでしょう。

一方、上方比較するケースも見受けられます。上方比較をする人は高みを目指す傾向が強く、自分の将来像をそちらの世界に重ねて見ているからでしょう。

ただ、上方比較は一歩間違えば妬み、僻み、嫉みの感情に繋がるケースが見受けられます。自分が劣勢であることを相手のせいにし、引き摺り下ろそうとする質の悪い人間も居ます。そのような人に失脚させられることの無いよう、相手の性格を冷静に分析する力を備えましょう。

他者との比較から開放されることは自分も周りの人も楽になる道のひとつです。人に囲まれて朗らかにしている方々には比較する習性が無く、楽だからこそそこに人が寄るのでしょう。比べて良いのは過去の自分だけ、と心に決めてみませんか。

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