悩み多き50代の早起きはキケンです

年々、早く目が覚めるようになっています。

10代、20代、30代、あの頃はよく眠っていたな、と。加齢にともなって睡眠時間が短くなるのは、よく知られたところですが、昨今はたいてい4時～4時半くらい。たまに3時台のときは、「何すりゃいいの？」。二度寝しようかとも思うのですが、目を閉じても眠れない。あきらめて起き出す毎日です。
 
起きたらまずすることは、テレビのスイッチON(スマホの前にテレビです）。スイッチONは習慣になっていて、とりあえず点けてはボーッとした頭で見るともなく見ています。が、この時間の番組といえば、通販。シミ、シワ、膝関節、ぽっこりお腹･･･ターゲティング大成功！と感心するくらい、痛いところを突いてくるラインナップです。

しばらく眺めていると、頭も覚醒してきて、ちょっと言いすぎじゃない？と疑いつつ、ビフォー、アフターを確かめてしまっている私がいます。
 
マスク生活になってしばらくすると、母（もうすぐ80歳）が「この色しか嫌なの」と、くすみピンクのマスクをするようになりました。母いわく「10歳若く見える」とのことですが、そうでもないよという言葉は呑み込んで、いくつになっても加齢に抗うんだなぁ･･･と将来の自分を見た気がしました。もちろんマスクのみならず、白くて当然の髪も気になる、たるんだ体も隠さなくちゃ、とやっています。あの母にしてこの子、あきらめが悪い親子です。
 
美容系、健康系の通販番組は、現状の至らない部分をなんとかしてあげるよ、という甘いささやき（に聞こえるのは私だけ？）。「パッと隠せる」「毎日◯分だけ」という言葉になんと弱いことか。伸びしろ豊富な若いときからちゃんとケアしていれば、ここに頼らなくて済んだのにな～と思うけれど、「パッと」や「数分」がフックになってまんまと吊り上げられる私は、通販番組にぴったりのお客さんです。
 
あぁ、通販番組が終わる時間まで、泥のように眠りたい。
（このあいだ注文した痩せるコーヒーがもうすぐ届きます）