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楽しいと思ったら終了・・・別れの春がやってきました

二十四節気の啓蟄に入り(今年は3/6~20)ようやく春らしくなってきました。
虫たちの冬ごもりも終わりですが、こちらも安穏とした日々は終わりそうです。
 
縁あってたまに書店スタッフとなっていますが、その書店が今月、ついに閉店となります(前回のnoteで少し書きました)。コロナ禍でも休むことなく営業し続けたものの、やはり3年間の売上げはふるわず、といったところです。ただ、気になる本を見つけたら、すぐにポチッとできる昨今、コロナばかりの影響だとは思えませんが・・・。
 
働いていたスタッフもこれで散り散り。1月に全員の契約更新なしが伝えられて、それなら空いた時間で何かするかーー!と、さっぱりしていましたが、いよいよ閉店間近となるとやはり寂しいものです。今月に入って店頭に「閉店のお知らせ」を掲示したので、「残念ね~」なんて話かけてくださるお客さんも少なくありません。マスクの下で泣き笑いです。
 
長いことフリーランスとして仕事をしてきましたが、居心地いいな~、ずっとこのままだったらいいのに~と思うと、たいていぶった切られる人生です。予算とか人員とか、その他もろもろそのときの状況で、終了するかもしれないし続くかもしれない仕事をしてきたからには、仕方のないことですが。
 
かつては「え~っっ!どうして!!」なんて、叫んだり、嘆いたりもしましたが、もう30年もやっていると、はいはい、ずっと続けばいいのに~って思いましたよ、ってなもので。
年に数日だけ関わるお仕事もありますが、こちらは何年経っても気が重く(心の重労働!)、日にちが近づいてくると緊張感にぐったりしてしまいますが、25年続いています。
 
楽しいと思ったら最後、つくづく修行という星の下に生まれてきたんだな、と思わずにはいられません。
 
この書店も知り合いだった店長をちょっとだけ手伝うつもりが、6年半。人間関係に悩むこともなく、比較的ご高齢な(時間に余裕のある)お客さまが多い店頭でのやりとりは、楽しかった。そう、楽しいと思ったので終了です。
 
さて、これから何をしようかな。一つの扉が閉まったので、別の扉が開くといいな。
今年は別れの春となりました。
 

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