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セカンドキャリアへ向けて、選択は正しかったのか!?と自問する日々です

以前、「やりたいこと探し」で迷子になっていると書きました。
 
仕事も30年続けてきたなら、それ相応に人脈も実績も積み上がって、この先もまわりの変化(なにせ仕事を始めたのはFAXすらあるか無いかの時代)に付いて行きながら、こなしていく・・・というのが理想でしょうが、現状は恥ずかしながら積み上がっていません。
 
横に広げたものが年々縮まってきて、周囲の顔ぶれも変わり、「?」となる依頼や修正にも「承知しました」。何やってるんだろう、と悔やむのもそのときだけで。これはダメだわ、と思い始めてから、もう5年ぐらい経っています。
 
ならば、この先どうするか。
本業のかたわらで週1~2日、数時間だけ店頭にいた本屋も飲食店も知り合いのお手伝い程度。仕事ではあるけれど、生活の中心に据えた仕事にはなりにくいもので(日々の刺激にはなります)、そこまでです。
 
すでに50代。「何がしたいか」よりも「何ができるか」を考えろ、というのはごもっともですが、まだね、少し欲が出てしまいます。
 
そんな折、父が他界して一連の式の準備中に目を奪われたのが「納棺」。最期の最期に呼吸器が苦しかったのか、顔はゆがんで口も開いたままで亡くなっていた父をきれいに整えてもらえ(口も閉じました)、施行の様子を近くでじーっと見ていたものです(スタッフさんはかなりやり辛かったと思います)。
 
かつて映画の『おくりびと』が話題になったとき、「納棺師」という仕事を知りましたが、名前だけで。映画も観ていませんでした。祖父も祖母も亡くなっていますが、私が幼い頃のことで、納棺の記憶はなし。親戚の葬儀に参列しても、会場に着いたときにはすでに棺の中。父のことがあって、初めてその内容を知った仕事です。
 
そして、父の100日法要を済ませた頃、相変わらずのやりたいこと探しで何気なく見ていた求人に「納棺師」を見つけてしまいました。
まずはアシスタントから。業界のことなんて全く知らなかった私は、こんな入口があるんだ・・・とすぐに応募、面接。初出勤からもうすぐ1ヵ月になります(と言っても諸々の事情で週2日の出勤)。展開、はやっ!!
 
当たり前ですが、どんな仕事も外側から見るのと内側から見るのでは大違い。今のところ出勤日は戸惑いが大半を占めています。
それに職場の人間関係とはほぼ(ほぼ、です!)無縁だったフリーランスとは違って、それぞれに立ち位置がある先輩方の中に入っていく年上の新人という立場。
「年下にあれこれ教えられるのって、嫌じゃないですか?」と聞かれたこともありますが、もうこの年齢で新しいことを始めようと思ったら、仕事でも習い事でも先輩や先生はみ~んな年下。「嫌じゃないですよ」。
 
「やりたい」だけで畑違いの仕事に飛び込んではみたものの、さて今後どうなるのか。自分でもまったく分かりません。人づきあいも、覚えることも、体力的にも、もう少し早くから(もっと若い頃に)初めていれば良かったな、と思うことが多々ありますが、父の他界というこのタイミングがご縁だったんでしょうね。
 
このあと、また納棺の仕事について書いたら、まだ続いてるな・・・と思ってください 笑


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