クリスマスの街①
ほんの少し前までは、紅葉の話題が中心でした。
テレビから流れる映像も、毎日乗る電車の中吊り広告も美しく色づく樹々の重なる様で溢れていました。
いつのまにか、店内に流れるBGMはクリスマスソングになり、街が美しく煌めき始めました。
一年で一番華やかで美しい季節だと私は思います。
今、コーヒーを飲んでいるカフェでもワムの「ラストクリスマス」が流れています。
街並みを彩るイルミネーションの中でも私が一番美しいと
思うのは、表参道です。
毎年11月、街路樹に電飾を取り付ける作業を眺めながら、12月1日の点灯を心待ちにしていました。
欅並木に施されるシャンパンゴールド1色の煌めきが連なるさまも綺麗ですが、背後に立ち並ぶハイブランドの凝ったクリスマスコーディネートが重なり、奥行きのあるイルミネーションを演出しています。
今年新たに登場したカルティエのクリスマスツリーは、表参道のシンボルツリーとしてその存在感を放っています。赤の使い方がエレガントで大人の雰囲気を纏った飾り付けが印象的です。
赤、グリーンとゴールド、伝統的な色使いが新しく感じるのは、光の使い方がポイントだと思います。
屋内のツリーも趣向を凝らしています。
安藤忠雄が手がけた表参道ヒルズもダイナミックな吹き抜け空間にシンプルな色使いが映えています。
まるで泡のかたまりのようなツリーが、軽やかで不思議な空気感を大きな空間に放っています。
パープル1色使いのイルミネーションは、珍しく新鮮に感じます。
クリスマスシーズンに訪れたニューヨークの街並みとは異なる軽やかな煌めきとはかなさが東京の街には在ると感じました。
伝統にこだわらないため、自由な発想で私たちを楽しませてくれます。
カルティエのツリーは、伝統的な色使いでした。
赤、グリーンとゴールドの3色が絶妙なバランスを持つことで洗練された美しさを放っていました。
ミヤシタパークのイルミネーションは、パープル一色の新しい提案でした。
他にもパープルとブルーをメインに控えめなゴールドの使い方が、シックなコーディネーションや、ゴールドの中にちらほらとブルーが見え隠れするツリーなどそれぞれにこだわりのあるコンセプトを想像しながら見て歩く楽しみがあります。
クリスマスの街は、寒いですが夕方から夜にかけてのお出かけがお勧めです。
ご参考になればと思います。
次回は、最後にちらっとご紹介した六本木のイルミネーションをご紹介します。
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