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映画の中にみるホテルライクなインテリア

今週は三連休でした。
普段であれば、美術館や建築散歩などを計画する
のですが、今は美術館の殆どが休館中。
TVでは、連日、不要不急の外出を控え、
自宅で過ごすことを奨励しています。

私も外出をせず、自宅で過ごすことにしました。

・TVで映画を観る。
・まだ読んでいない本を読む。
・クローゼットを整理し、整える。
などしたいこと、すべきことはいくつかあります。
したいこと、すべきことをバランス良く織り混ぜ、
三日間を無駄にしないように心がけました。

TVで、古い映画を観ることからスタートです。
初期の007シリーズを2作品を観ました。
タイトルは『ロシアより愛をこめて』と 
『ゴールドフィンガー』
いずれも主人公ジェームズ・ボンドを演じるのは、
若き日のショーン・コネリー。

『ロシアより愛をこめて』は1963年に公開された007シリーズ第2弾。
映画のタイトルもテーマ音楽も聞き覚えのあるもの
ですが、作品を観るのは初めてでした。
原作が書かれた1956年の時代背景があってこそ
成立する作品だと思います。
また、その後のボンドガールのモデルとなった
女優ダニエル・ビアンキの圧倒的な美しさにも
衝撃を受けました。

**coordinator’s eye **

イスタンブールで主人公が滞在するホテルの
インテリアが、時代と地域性を表しています。
普段、私が見慣れているホテルライクなインテリア
とは、まるで違う内装が新鮮でした。

ホテルライクインテリアの基本的なイメージは、
・シンプルで無駄がない。
・ノイズと呼ばれる雑然としたものがない。
・整然と静かに整えられている。

などが挙げられます。

映画の中のホテルは、まるで正反対の様相です。
ヨーロッパというより、アメリカ寄りの
ゴージャスできらびやかなインテリアをベースに、
イスタンブールのエキゾチックなエスプリが
加えられています。

ジェームズ・ボンドが母国からイスタンブールに
向かうパンアメリカン航空(パンナム)の機内も、
柔らかい色調でまとめられたラグジュアリーな
空間でした。

60年以上前の飛行機やホテルは、現在とは違い、
誰もが簡単に利用できるものではなかったのでは
ないかと思います。

一部の限られた富裕層のお客様を迎えるための
ホテルや機内は、大袈裟なぐらいにゴージャスな
内装が求められたのかもしれません。
時代にふさわしいホテルライクなインテリアだと
映画を観ながら思いました。

航空運賃の低価格化が進み、誰もが飛行機を
利用できる環境になると、贅沢でラグジュアリーな
サービスでアメリカの航空業界を牽引してきた
パンナム社にも転機が訪れます。

1991年、パンアメリカン航空は倒産、
消滅してしまいました。
海外ドラマでしか見たことのない飛行機ですが、
印象的なロゴとクラッシックで素敵なCAさんの
制服姿、一度は乗ってみたかったと思います。
ドラマの中でケネディ大統領が話題になっている
ため、ご紹介した007シリーズと時代が重なって
います

TVドラマでもそうですが、映画を観ていても
ストーリーと同じくらい、たまにはそれ以上に
背景のインテリアが気になります。

ストーリーの合間にチェックをしてみてください。

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