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インテリアデザイナーの引越し顛末記PartⅢ-1
引越しから1年2カ月が経ちました。その後の変化などをご紹介します。皆さまのご参考になればと思います。
玄関
玄関は美しく維持することを一番大切にしています。
家具の位置など、基本的なレイアウトは変えていません。
絵画のみ季節やイベントに合わせて掛け替えています。
最新はマチス展に感化され、20年前に買い求めたマチスのシルクスクリーン「愛の精神」を選びました。それ以外は全く変わりません。
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玄関で心掛けていることは3点です。
1.常に明るく美しく維持する
2.余計なものは一切置かない
仮置きもしない
3.ルームディフューザーでさりげなく爽やかな香りを空間に纏わせる
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ルームディフューザーは、長男からプレゼントされたSHIRO(シロ)のSAVONを使っています。1年経った今も同じ香りを使い続けています。幸いSHIROは勤務先の近くにも店舗があり、買い求めやすい点も気に入っています。
環境学でもある風水では、良い気を取り込むため、玄関の大切さを説いています。
良い気と表現すると曖昧で、しっくりこないかもしれません。
玄関扉を開けた瞬間、目に飛び込んでくる景色が明るく澄んでいると、幸せな気持ちになりませんか?
その幸せな気持ちを導くものが、良い気の正体ではないかと私は考えます。
反対に玄関の中で1点だけ、無くしたものがあります。
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ペルシャ絨毯の玄関マットを片付けました。
理由は2つ。
1.埃やカビの温床になる
2.ロボット掃除機の作業効率を上げるため
親族からのトルコ旅行土産です。「生命の木」と名付けらた絨毯はシックな色遣いとデザインが気に入り、長い間大切にしていました。
本来はタペストリーとして壁に掛けるものだそうですが、私は玄関マットとして空間に彩りを添えていました。
ある日、扉を開けた瞬間アロマの香りにカビの匂いが混じっていることに気づきました。
シューズクローゼットに匂いはなく、ペルシャ絨毯が原因と判明しました。
すぐに洗濯し、数日陰干しをしましたが一度ついたカビ臭は消えません。
玄関マットに始まり、キッチンやトイレ、洗面所に敷くマットは菌やカビの温床になるとYouTubeなどで聞いてはいましたが、それを体感するショックな出来事でした。
今、我が家にはマットやラグの類は一切ありません。
なくすことで掃除がしやすくなり、以前より拭き掃除が煩雑ではなくなりました。
廊下
廊下の突き当たりに絵を飾りました。
香川県直島にある地中美術館で見たジェームス・タレルの作品「オープン・ザ・スカイ」のポストカードを額装したものです。
額装専門店の女性と話し合い、切り取られた空を強調する仕掛けを提案され、オーダーしたものです。
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ブルガリホテル東京のインテリアでも紹介した廊下を非日常に仕上げる方法の1つにこの絵の飾り方があります。
廊下の突き当たり、玄関から一番遠い位置に視線を誘導する仕掛けを作ることで、廊下の奥行きを印象付ける効果があります。
さらに絵をライトアップすることで、絵画を鑑賞するために美術館を訪れているような演出ができます。
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今回は玄関と廊下をご紹介しました。
この2つの空間では、特に絵を飾ることをお勧めしたいと思います。
ミュージアムショップや旅先で買い求めたポストカードを
フレームに入れて飾ることから始めてみてはいかがでしょうか。
次回はお手入れの難しい水回りの3か所をご紹介します。
ご参考になればと思います。
Photo: Maya
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