笑福亭鶴瓶×天海祐希「スジナシ」から考えるコミュニケーションの真実

注:今日の #note は真面目にコミュニケーションについて考えた話ですが
ただのオタク発言も途中登場します。

昨日「スジナシ BLITZシアターVol.10」を観てきました。
笑福亭鶴瓶さんとゲストの方が
事前打ち合わせナシ&セットは現場で発表&開始立ち位置は観客が設定&効果音も観客が勝手に鳴らす
という形でやられる即興芝居で
衣装もその場で出演者が各々相談せずに決めて始めるというものです。

お恥ずかしながらTVでチラ見しかしたことがなくて、
今回私の女神であらせられる(笑)天海祐希さんがゲストということで
一夜限りのプラチナチケットにうっかり当選して初めて拝見してきたわけです。

結論から言うと、お腹をかかえて笑いました。
同時に収録されていて、当日中にTV放送にかけられるため
芝居中は拍手や笑い声はNGなのですが、こらえきれず声が出るほど面白かったです!

-------ここから閑話休題-------
天海さんとの出会いは
私が「もう鬱やめたい!変わりたい!」と思っていた頃に、劇団☆新感線35周年企画で舞台「薔薇とサムライ」のゲキシネ(映画館上映)で、舞台でのお芝居を初めて拝見したときでした。
あまりのイケメンっぷりとその役柄・お芝居の力に圧倒されて
「おかしい…古田さんのイケメンを観に行ったはずなのにあまみん(天海さん)がどちゃくそイケメンだった…!」
「アンヌ(天海さんの役)がイケメン…かわいい…天才…これは恋か!?」と、すっかり心奪われて
自分でもびっくりするほどのウキウキした足取りで、夜のスペイン坂を下ったのは忘れられません(笑

商業演劇に15年くらい通っていますが、あんなにウキウキしたことはなかったくらい。

あれから「アンヌが頑張ってるから、あまみんが頑張ってるから、私も人生を変えたい!」と思ってこれて、
天海さんが舞台に立っていらっしゃるのを拝見するといつも、明日も頑張ろうと思えます。
-------ここまで-------

#スジナシ を観終わって思うことは、
これはコミュニケーションの真実の形・本来の形の1つが見れる作品だな!ということです。

設定に余白が大きく、台本も事前の流れの打ち合わせもなく、だけど相手とのやり取りが確定している状況は
「相手の考えていることと自分の考えていることは、違うかもしれない」
という前提に立っていますよね。

相手の出方次第で流れがどう変わるかわからないし、
自分のやりたいことと相手のそれが同じな確率の方が低いし、
同じ空間でお互いとやり取りしているのに、受け取っているものが違うかもしれない。

近年、人生は毎瞬毎瞬が無限にある選択肢から自分が選んだものの結果
と考えているんですが
この企画は目の前でそれを体現して見せてくれている!と感じたんです。

コミュニケーションの中で、私たちは
相手と「同じ」前提や世界を共有している
「同じ」方向に向かって会話をしている
「同じ」ものを見てこの流れをつくっている と思いがちですが
本当は完全な「同じ」は存在しないはずなんです。

そして、「同じ」ではない相手の本当の考えや見ているものを、私はその瞬間瞬間で完璧には知ることができません。

スジナシでは終了後に、演者さんが収録した映像を見ながらコメンタリをつけるのですが
お互いがその時の心境や浮かんでいたアイディア、先の流れについての見通しを後追いでシェアすることで
「えーそんなこと考えてたんだ!」がいくつも発生するんです。

これは上に書いたことと本質的には同じで
相手の真実をいつも私が受け取っているわけではない(むしろ大体間違ってるかも?)ということですよね。
だからコミュニケーションの中で、相手から発せられる情報全てに関心を向けて
その情報を受け取りながら、あまたある選択肢の中から私らしく、私のやりたいことを選んでいくっていうのが
本来の形でもあり、本当の形でもあると思うんです。

事前情報も前提もほとんどない中で、お仕事として・エンターテイメントとしてやっていらっしゃるスジナシは
普段のコミュニケーションよりも緊張感があり、相手の出方に不確定要素が高すぎますが(笑
いつもの会話や人間関係の中でも、

・流れも相手の情報も全てが決まっていないもの
・その中で自分がどんな選択をしてもOK
・スジのない世界で生まれたストーリィはどれも未知。だからこそ素敵

というのはおんなじだと気づきました。

コミュニケーションはいつだって「生もの」だから。
最適な解はないし、だけど自分が自分の想いで「選ぶ」ことを続けていたら
びっくりするくらい素敵な行き先が待っている。

だから、今日も明日も、どんな瞬間もどんな言葉も、
私であることを大切に、選び続けていきたい^^

そう思えた、ちょう面白くてちょうためになる、お芝居でした♪

余談ですが、お2人の「選択」の方向性は
鶴瓶さんは「こうなったらいいな」をアイディアと絡めて進めていく「望み」強め型
天海さんは全ての情報を正確に覚えて整合性のもとに展開する「フラグ回収」型
だったように思います。
こういう「違い」が絡まりあって、世界は素敵になっていくんですね。
これも、普段のコミュニケーションでも一緒ですね☆

#note #コラム #演劇 #スジナシ #笑福亭鶴瓶 #天海祐希 #コミュニケーション

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