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地方移住を実現したから創作活動が始まった、という話

パンデミックの前から移住というのはトレンドにはなっていました。私も3.11あたりから気がついた「何やら不振な」空気を身体で感じ、東京をぬけだしてみようかなと思ったのです。

その頃の私は「ちゃんとした企業に入り、地盤を固めて移住しないとダメ」みたいな固定観念がありました。なので転職活動をして移住しました。いまではそのような感覚は薄らいできています。移住後はとにかくモノの見方というか、大切なことの優先順位が変わりました。

他の移住体験談にもあるとおり、地方は疲弊していましたし、知られるところの村八分は公ではないけれどあります。でも、それを乗りこえても「よかった点」が多いのです。どんな点がよかったのかふりかえってみたいと思います。

1.なぜかWebに強くなる。

地方の転職先ではとにかく「無料ツールは徹底的に使いこなせ」なスタンスでした。なのでグーグルの無料ツール(とくにアナリティクス)は、重箱のすみをつつくように使い倒しました。

以前東京のウエブコンサルの方とオンラインで商談したことがありますが、アナリティクスの使い倒し方をみて絶句されていました。「すごいですね」と・・・。

2.Webサイトの設計が理解できるようになる

「分からないモノは徹底的に調べろ。そして理解しろ」がスタンスだったせいか、おかげさまで素人なのにも関わらず、1年後にはWebのサイト構築やマーケティングを理解できるようになっていました。例えれば「英語がまったくできない」のに外国のコールセンターに配属されたような感じだったのかなと思います。

ですが、そのおかげで、素人レベルですがアフィリエイトサイトも立ち上げてみました。

Googleのアップデートがあるたびに手直ししなければならないことに疲れ、放置してたりクローズしてしまったものもありますが、副業としてはいい収益にはなっていました。いまは創作が最優先になり、やってません。

3.創作活動をスタートできた

都内にいた頃は新しいスポットにいったり、友達とダラダラと雑談してお茶してすごす休日でした。地方に移住すると、娯楽もなく友人とも疎遠になってしまったので、内面を見つめる時間がぐっと増えました。

ある日「そういえば書きかけの小説があったな」と引っぱり出し、完成させてkindleにアップしてみたら予想以上の反響があって驚きました。それからは「好きなことをするってたのしいんだな」。と思えるようになったのです。気づくのが遅すぎ💦

4.自然を満喫する機会が増えた

とにかくどこにいっても大自然があるのがいいところ。東京からだと二泊三日かかる場所も日帰りで行けたりします。自分も「いつどうなるかわからない」というスタンスで生きているので、行きたい場所には積極的に足を運ぶようになりました。

5.日差しを気にせず、体力もつく

東京は疲れたらバスや電車がいつでもあるので便利です。ところが地方はそうではありません。先日ですが、炎天下のなか徒歩30分ほど歩くことにしました。バスが来るのが1時間後だったからです。

歩いているとセミの大合唱が聞こえてくるし、小学生やら中学生が勢いよく炎天下のなか走っていたり、一点の曇りもない青空が広がっていたり。すばらしい景色です。日本が安全で四季にあふれていることを知ってうれしい一瞬でした。交通状況は悪く考えないで視点をかえてみるといいのかもしれませんね。

ほかには、災害が比較すると少ない気もします。こればかりは分かりませんが・・・。日本に暮らしていればどこにいても何かおきる可能性は高いですからね。

つらつらと書きましたが、一番いいのは「欲しいモノがないときには、自分でなにかアクションをおこせばいい」という視点に気がつけた事でした。

あと「これがやりたい」っていうことが地方にいる方が多い気がします。火をおこしたり、野菜を育てたり自分でピザを焼いたりするのが気軽にできるのもいい点ですね。

大変な目にあってもそれが糧になるような場所は「いい場所」です。移住も決断しないとなかなか前には進みませんが、チャンスがあればやってみて損はないのかなという振り返りでした。


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