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個人的に思うIB DPの良かったこと、悪かったこと

今回は、IB(bilingual diploma)経験者が個人的に思うプログラムのよかった点と大変だった点をいくつか書いてみたいと思います。


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大学受験が有利!

最もIBをやってよかったと感じることは、大学受験を有利に進められたことです。まずは国内大学から。IBの資格を持つことで、あらゆる入試方式を受験することができます。例えば、ICUだったら帰国生入試、国際バカロレア入試、総合型、早稲田だったら国内選考と国外選考の両方の受験資格があります。なのでIBスコアに自信がある場合国際バカロレア入試を受験したり、スコアに自信がなくても他の課外活動だったりエッセイでスコアを補償できるAOや総合型選抜を受験する選択肢もあります。もちろん全ての入試方式を受験して全体の合格率を上げる手もあります(私)。

海外大に関しては受験する国にも大きくよるとは思いますが、私が受験した国:オーストラリア、オランダ、カナダではDPを取得しておいて本当に良かったなと思いました。オランダや特にオーストラリは物凄くIBフレンドリーな国なので、高スコアを保有していなくても名門大学に比較的入りやすいです。大学によっては一定上のスコアを取ればguaranteed entryも可能ですし、奨学金を狙うこだってできます。
また、なんといってもファウンデーションコースに行かなくて済むこと!!普通の日本の高校生がオーストラリアの大学に受験する場合、1年間ファウンデーションコースに通わなくてはならないところを、IB生は直接入学することができるので、大幅な時間とお金の削減につながります。

CAS・TOK・EEで得た経験が受験に役立つ

日本でもIB校は少しずつ増えてきているものの、国内受験においてIB生はレアです。なのでIB特有のTOKやEEでの学びを面接やエッセイでネタとして使うことで他の生徒との差別化ができるところも魅力の一つだと思います。

詳しくは私の早稲田AO志望理由書noteで:)

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最初の科目選択が生死を決める

私が最もDPで後悔しているのは、もっと慎重に科目を選ばなかったことです。DP入った当初に行う科目選択とレベル選択によって、後々大学を受験する際に受けられる学部が絞られてしまいます。なのであらかじめ行きたい学部や大学の科目requirementを徹底的に調べるのを強くおすすめいたします。

これといった学部が決まってなくても、理系の分野に進みたいのであればのちの選択肢を狭めないよう、数学HLや理科系科目を2つ(できればHL)で取っておきたいところです。

また、これからDPをやろうとしている人であれば、各学校が提供しているDPの科目を見るのも大切だと思います。学校によっては科目の選択肢が少なかったり、大まかに文系か理系かで別れているだけで苦手な分野の科目もとらなければならなかったりします。

日本語の科目だと情報量が圧倒的に少ない

IBは情報戦です。特にモックやファイナル間際になると、どれだけの過去問やネット上にある対策ノートにアクセスできるかが鍵だと感じました。しかし、日本語のDPの科目の場合、このリソース面が非常に不利なんです。例えば英語Biologyだと過去問解説やまとめ集なのがゴロゴロありますが日本語Biologyでは全くといっていいほどそれがありません。そもそも日本語でその科目を取っている人が少ないので当然リソースも限られます。いちいち英語の情報を翻訳するのも面倒ですし、教科書も全て英語のみでの販売なので何かと不利でしたね、、。

大学試験日程が最終試験の真っ只中

海外大受験のみの方はあまり関係ないかもしれませんが、国内大学を受験する場合、かなりの確率で大学別試験が最終試験の時期と被ります。私の場合早稲田国際教養の英語試験がちょうど数学と英語のファイナル中にサンドウィッチされていたので、数学の勉強に忙しくあまり早稲田のAO対策に時間を回せませんでした。私のクラスメイトいわくJASSOなどの奨学金用エッセイも提出期限が被っていたらしく、エッセイ執筆と最終試験対策のバランスを調整するのが難しかったそうです。

予測スコアが受験を大きく影響する

予測スコアは、国内・海外大に受験するときに使うスコアです。予測スコアで受かったら仮合格となり、本スコアを提出して正式に合格となります。この予測スコアなのですが、これは学校の先生たちが集まってその生徒がとるであろうファイナルスコアを予測するため、100%ではありません。受験運命が掛かっているので先生方も出来るだけ慎重に評価しているのでしょうが、どれだけ気をつけていても少しのバイアスやミスは起こりうります。

私の場合予測点数はなんと33で、そこから5点伸びて本スコアは38点でした。予測スコアをもらった時はもうほんと絶望しかありませんでしたね笑。私の学校はIB校としての歴史がまだ浅く、先生の人数も少なかったので多少の誤差はしょうがないと思いました。しかしそれでもその予測スコアがのちに大学受験を左右するとても重要なものなので、predictedとfinalでこれほどの差があるのはどうなのでは??って思っちゃいました。私はほぼ全ての大学をファイナルスコアで受験したのでまだ良かったのですが、もしこれがpredictedで提出しなければいけなかったらと思うとヒヤヒヤします。

まとめ

色々書いてたらネガティブなことの方が多くなってしまいました笑笑。DPをやってる最中は辛い、苦しい、辞めたい、眠いのオンパレードでしたが後悔はないです。全部終わった今だからこそ言えることですが、IBのおかげで大学受験大成功しましたし、あの時逃げなくて本当によかったと感じています。

皆さんも是非最後まで諦めないで頑張ってください!陰ながら応援しています😊


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