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未来の夢をみた

夢を見た
未来の夢だった

私は家から近い母方の実家に幼少期(というより今も)かなり遊びに行っており
私のアナザースカイと言っても過言ではない
農家であり 広い畑を裸足で駆け回り 庭でリアルなキッチンを作っていとこと売り物にならない野菜でリアルおままごとをした日々を昨日のように思出だす

その夢は 私の生まれ育った町で母親とアパートに2人で暮らしていたところから始まる
母と2人でリビングにいた時 父がふらりと帰ってきた
父は自由気ままに家にいたりいなかったり
悪びれもせず外に女を作って居候したりしていた

父に もう家に帰ってきなよ と声をかけても
帰らねーよと目も合わさず言葉だけがかえってきた

いつからこうなってしまったんだろうと嘆く私に
母は実は昔から仲が悪く 隠していた 結婚生活を続けていれば 嫌なところもお互い折り合いをつけて なんとかなるだろうと思っていい夫婦を演じていたと説明した

もっと早く教えてくれればなんとかできたかもしれないのに 全部が嘘と知って苛立ちまぎれに話す私に 父は居場所の悪さを感じたのか
そそくさとまた家を出て行ってしまう

場面は変わり今度は車でどこかへ出掛けている道中となった
幼少期 片田舎だった街並みは面影もなく ぎっちり建物が並ぶ都会へと変貌していた
住んでいた一軒家は売られ別の家が建ち並ぶ

移り変わる風景を横目に見ていた時
昔畑だった場所に差し掛かった

そこはサッカー場に変わっていた
なんとも言えぬものがなしさ
楽しかった記憶の場所は消え去りコンクリで固められ 信じていた父母の姿は嘘だった
思い出の全ての場所がなかったかのようになっていた

その現実を知って最後私は夢の中でこう言っていた

今まで夢を見ていたのかもしれない
小さい頃の 幸せだった時 満たされていた時 楽しかった時 そんな夢を見ていたのかもしれない

目が覚め 現実に戻ってきた
現実と夢では全てが逆だった

ただ畑が一部コンクリに変わり 庭は半分がなくなっているのは事実である
相続税対策だが幼少期の思い出の場所はなくなりつつある
大人になるにつれいろんなものを失いながら生きてきた
 
それでもまだ今の現実は幸せなのかもしれない
かけたモノもある だが夢で失ったもの ほとんどが今目の前にある

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